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ブックマーク / medt00lz.s59.xrea.com (139)

  • レジデント初期研修用資料: 歪む時空のこと

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 「腕組みしたお父さん」問題 都市部では昔から、うちみたいな田舎でも、この数年増えてきた若いお父さん。 朝お父さんが出社して、お昼に子供が熱を出す。夕方遅く、お母さんが風邪ひきの子供を 近所の病院に連れて行って、夕方すぎて、まだ熱が下がらないから、夜10時ごろに外来へ。 「午前中から熱があって、近くの医者に行ってもろくに診察してくれなくて…」なんて。 前医を罵倒するのは何かの免罪符になっているところがあって、 夜中に子供さんを連れてくるお母さんの人称代名詞は、必ずといっていいほど「医者」であって、 間違っても「病院」とか、「先生」なんて言葉は夢のまた夢。 職の小児科医がみて様子をみた子供さんに、その4時間後に診た内科医が できることなんてあん

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/10/18
    現代都市空間の必然。
  • レジデント初期研修用資料: 夕張の医療特番を見た

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 破綻した自治体の、破綻した市立病院。それを立て直そうとして独り奮闘する医師のお話。 夕張の状況は最悪。 もう何年も入院している、行き場の無い患者さん。大量の病院職員。医師だけがいない。 予算は市の財政におんぶに抱っこ。56億円もの赤字。病院を潰すわけにはいかないけれど、 こんな状態になった組織をどうやって立て直せばいいのか。 病院長になった村上医師のとった方法は、手堅いやりかた。 病院組織を整理して、病院は診療所へ。病院組織はスリム化して、やる気を持った職員だけが残された。 もちろんその裏では、大量に解雇された病院職員。破綻した自治体だし、そんな人達にはたぶん、 市の職員としての仕事は残っていないはず。「どこかにいった」そんな人達がどこにいっ

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/10/13
    医療者個人としては患者個人に全力を尽くす。一方、自分達の営為の集積がマクロでどう影響するのかは知っておいたほうが良いと思う。が、マクロ視点を持ったうえで敢えて医療やってる人ってどれぐらいいるのかな。
  • レジデント初期研修用資料: 良心なんて最初から無かった

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 昔のお医者はやる気があったとか。内からほとばしらんばかりの良心にあふれてたとか。 爺医の人達のお茶のみ話。 よかった昔。医師は良心と奉仕、患者は慎みと公共心持ちよって、お互い美しい日々。 時代が代わって、医師は良心失って、患者は慎み無くして下品になって。 お互い大切な何かを失って、だからこそ医療はこれだけ殺伐としたなんて。 問題は全部現場のせいになって、司法とマスコミだけが高笑い。 最初は誰でも獣 良心とか道徳とかいう概念は、状況を説明するために事後的に付加された 考えかたであって、生得的に実装されている性質なんかではないのだと思う。 たとえば能は弱肉強ルールを叫んでいる状況で、実際には協調しながらの 行動のほうが都合がよかったり、目先の

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/10/04
    陳腐化する適応行動。
  • レジデント初期研修用資料: ネット時代の煽動技法

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります ジャーナリストの 有田 芳生 氏が、北村弁護士の演説を、コラムで批判的に紹介していた。 「声が裏返り、口汚く語っている。どこの議員だろうかと冷ややかに見ていたらキタムラとかいうタレント弁護士だった」 有田 氏の言論は、一見見たままの事実を語ったようでいて、「口汚く」であったり、 「キタムラとかいうタレント弁護士」であったり、事実と事実とをつなぐ言葉に 自らの意思を忍び込ませる、伝統的な言論技法。 冷ややかに見たのは誰なのか。キタムラをしょせんタレントだと見下したのは誰なのか。 もちろんそれは文章を書いた有田氏自身なんだけれど、文章が上手な人は、 それを「読者一般」の視点から見たように描く。 「ジャーナリストである有田氏個人はこう思った」という

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/09/25
    2chのように「一枚裏」まで視る大衆が相手であれば、このような戦術が有効かもしれない。しかし、未だテレビ神と主要投票層との絆は強い。また、2ch・ネット世論というものも「裏の裏」までは考えない点にも留意。
  • 生き延びられる場所について - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 商売をする場所には大きな人の流れというものが必ずあって、 みんなその「流れ」の中に身を置いたり、傍らにたたずんだりしてお金を稼ぐ。 流れは年々厳しくなって、お金を稼ぐやりかたは、これから減りこそすれ、 増えることはあんまり期待できなくて。 生き残るやりかたを考えた。 流れの傍流に立つ人は、濡れないけれど、流れが細れば自分も枯れる。 流れの真ん中に立つ人もまた、流れに身を任せているうちに、そのうち 立場を失ってしまう。 たぶん、流れの下流側、専門家としての立ち位置には最後まで需要があって、 たぶんほとんどの人はそこで生前競争を繰り広げる。 流れの源流側というのは、厳しくなると真っ先に枯れてしまう場所なのかもしれないけれど、 もしかしたらそこには

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/09/13
    後半、巧くぼかしましたね?
  • レジデント初期研修用資料: 悪役が引っ張る議論手法

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 医療崩壊、産科滅亡なんて記事が連日話題になって、 々としながら地元の医師会報を見た。 「80年代以降のカレラを全種類集めてます。最近子供からもっと実用的な 車を、なんて怒られて、脇道にそれてカイエンターボ買っちゃいました。てへ♪」 いつも患者さんブン投げてくる先生がこんな投稿寄せていて、ちょっと滅んでほしいと思った。 みんな頑張ってるけれど、今の予算ではもう限界。現場が限界を訴えて、 上から見おろす人達は、「みんな頑張れ」「今の予算で限界を越えろ」なんて、 噛み合わない議論。 グリーンピースはなぜ強いのか? 有名な環境テロリスト集団「グリーンピース」の主張や行動は、 ほとんどの場合、批判なしに報道される。 彼らの行動は、たいていの場合「悪い

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/09/04
    俺的翻訳:「舵を切る覚悟」
  • レジデント初期研修用資料: 科学は真実を記述するのが苦手

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 犬に発情が来た。 犬を飼うときは避妊手術をするのが常識になっているのだそうで、 今は出来るだけ早期の手術を行うやりかたが主流になっているらしい。 発情前に手術を行うと、将来的に乳腺腫瘍のリスクが減る 避妊手術を行ったほうが、わずかであるが寿命も延びる傾向がある 生後数週間で手術を行っても、とくに大きな問題は生じない 卵巣と子宮を切除することで、卵巣腫瘍とか、子宮癌といった病気は発生しなくなる 避妊手術を行うことで、犬はおとなしくなり、飼いやすくなる ネットで引けるのはこんな事実。獣医さんに聞いてもこんなお話で、 どれも論文になっていて、嘘はついていない。嘘ではないけれど、 これだけで「だから早期に手術しましょう」には結びつかない。 「生まれて

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/08/26
    科学をとりあつかううえで極めてまともな意見。そして文系との対峙にあたってきわめて脆弱でもある。/↓専門分野になるほど言及に用心深くなる、というのは同意。
  • 藤枝市立病院が不正受給 保険医療機関取り消し - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 静岡県の藤枝市立総合病院の歯科口腔(こうくう)外科で、五年間に約一億二千二百万円の診療報酬の不正受給があったとして、厚生労働省と静岡社会保険事務局は二十一日までに、健康保険法に基づく同病院の保険医療機関の指定を取り消す方針を固めた。静岡地方社会保険医療協議会に諮問、答申を受けて二十八日にも正式決定する。 地域の医療拠点となる公立の総合病院が保険医療機関の指定を取り消されるのは異例。 中日新聞:藤枝市立病院が不正受給 みんなもっと大騒ぎしてもいいと思うんだけれど、あんまり話題になっていないようなので。 歯科業界のこと 医療保険では混合診療が認められていなくて、医科では自費診療の機会は まだ少ないけれど、歯科は「歯科医師として良心的な治療をしよ

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/08/22
    防衛機制は、本人がNoと言わない限りは「そんなものないもん」という建前で動いていけますからね。「防衛機制なんてないもん!」
  • 「生きてきた私」を言祝ぐ技術 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 極端に幸福な、あるいは不幸な人生を送った人には「系の中で、あなたのニッチはユニークでした。 あなたが自分の人生をどう感じたのかは、私の知ったことではありませんが」 ほどほどの人生を送った人には「あなたの代わりはいくらでもいますから、世の中何も変わりません。 安心して下さい。そんな絶望は、周囲のみんなに共有されているものですから」 神様が科学的な存在ならば、亡くなる人に神様が語る言葉は、たぶんこんなかんじ。 科学技術は、人がより楽になるために発達してきた。 より長く生きるため。苦痛を感じないため。 いろんな技術が発達したけれど、楽になるはずの技術が実際にやってきたのは、 「解決」でなくて「先送り」。 帳尻合わせは最後の最後でやってきて、亡くなる

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/08/08
    顕教か密教か・自力本願か他力本願か・理解をメソッドとするか塗りつぶしをメソッドにするか などで宗教と一言で言っても大分違ってくる点には留意が必要かと。
  • 新技術におけるピーターの法則 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 新しい技術は、最初「マニアックな技術者の玩具」として世の中に登場する。 登場したばかりの頃、新しい技術は「遊び」によって牽引される。 遊びを通じて多様性を獲得したその技術は、それを面白がるユーザーを増やしていく。 技術の使いこなしであったり、応用のしかたであったりといったものは、 この時期にほとんどが提案され、検証されてしまう。 ユーザーが増えていくと、技術を引っ張る原動力が「自慢力」へと変化する。 「自慢」はルールを要請する。多様な応用例は、あとから来た技術者の「委員会」 によって整理され、「委員会」が承認するやりかた以外は意味がないものとして無視される。 生まれたばかりの赤ん坊は、あらゆる動作の試行錯誤を通じて、 重力環境に適応した「歩行

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/08/02
    白衣のポケットに、そっと優越感ゲームを忍ばせて。
  • 「笑い声」が聞こえる頃 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 最近ちょっと思うのは、ブランドというものを作ろうとするにあたっては、 顧客に対するスタンスを明確にしなければならないなということだ。 (中略)明確にした上では、当然ながら、お客さんを「断る」こともありうる。 むしろ明確になればなるほど、それと異なるお客さんを断らなくてはならない。 (中略)「誰なら断ってもいいか」ということを 先にはっきりと決めておくことが、ブランドの観点からも重要だと思う。 その手の明確な「諦め力」「割り切り力」は、車輪の片輪だ。 広告β:ブランドを作るために割り切るということより引用 家庭医学のこと アメリカで家庭医学を学んだ先生と働かせていただいたことがある。 家庭医学は一般内科のプロ中のプロ。何でも診るし、どんな

  • 倒れにくいマグカップについて - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります デザイナーが暴走した製品が大好き。 鉄板を切れる性能を目指して、文房具の範疇を明らかにはみ出したハサミとか。 高精度を追求しすぎて、デザインが異様にごつくなったホチキスとか。 性能が良い、使いやすいものが作りたい。 そんなデザイナーの思いはしばしば過剰になって、思い入れを強調しすぎた デザインはバランスを崩してしまい、使いにくくて売れない商品が出来上がる。 自分が飛びつくのはそんなものばっかり。 昔から愛用しているのは、横浜の雑貨屋で買ったマグカップ。 底が広がっていて、安定感抜群。10年使って、中身がこぼれたことは一度もない。 その代わり、使い勝手は最悪。重くて持ちにくいし、末広がりの形をしているから、 中身の熱さが直接指に来る。飲むために

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/07/31
    欲しいものがいっぱい。ビーカーが一番欲しいかも。/グラスなら、http://www.sugahara.com/があれこれやってくれてていい感じなんだけど、マグカップはわかんないです。(´・ω・`)
  • 「釣り」の返しかた - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります いない「誰か」を見せるやりかた たとえば外界から隔絶した部屋の中で2人、カウンセラーと被験者とが6時間ぐらい。 被験者から話を聞いたカウンセラーは、常に隣の「誰か」と相談してから返答を返す。 被験者は、見えない「誰か」をいぶかしみながら、治療者たるカウンセラーに変な突っ込みも できなくて、5 時間目までそんなやりとり。 被験者と治療者。密室の中で、そんな歪んだ関係を5 時間も続けた頃には、 被験者の現実認識はカウンセラーに依存するようになっている。 カウンセラーが「力の勾配」を意図的に利用したならば、 被験者にはその意図に対して防衛するすべがない。 話も煮詰まった5 時間目。「……ですよね~」なんて、見えない 誰かと何百回目かの「相談」を行っ

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/07/26
    1.五時間漬けられる心理士は、最低五時間は釣られないレジストも大抵は持ってるような。2.五日間ほど神話を共有したらたぶんだめ。でもその前に「お前何言ってんだよwwww」で地形効果生かして先制かけるかな?
  • ネット時代のランチェスター戦略 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります ネットワークの法則 コミュニティが分割されておらず、十分に大きいこと 個人同士が、各々同程度の弱い関係で結び付けられていること コミュニティを形成する個人に同一性が認められること ネットワーク化が進んだコミュニティは、小さな刺激で全体が動く。 その振舞いは雪崩や台風の進路と同じで、初期条件のわずかな変化が 結果を大きく左右するため、未来は確率論的にしか予想できない。 ネットワーク化が進んだコミュニティでは、少数側、弱者の側にも強い力をもたらす可能性があるが、 その力は弱者の側を滅ぼしてしまうこともある。 利己的個人の法則 ネットワークが分断されたコミュニティでは、各個人は利己的に、より合理的に振舞うようになる。 コミュニティを動かすためには大

  • メッセージの担い手としての代替医療 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 「生き死に」にかかわる医療はなぜだか叩かれてばっかり。 上手くいって当然。失敗したら訴訟。 高リスクの診療と、高付加価値の診療とは必ずしもイコールでなくて、 忙しい大学病院でやっていることというのは、高リスクの高度医療ではあっても、 それが必ずしも高付加価値につながらなくて。 大学では、外科系の各科が大変らしい。 忙しい科。高リスクの治療を行う科。生き死ににかかわる治療というのは、 どうしても合併症が避けられなくて、忙しくなって数が増えてくると、 どうしても不幸な転帰をたどるケースが増えてきて。 大学だって世論から自由ではいられない。 最近はリスクマネージメント委員会大活躍。 今まで1枚でよかった同意書が4枚になってみたり、 カルテに記載を求

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/07/10
    no doctor,no error!
  • 足りない人が語る夢 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 研修をした小さな民間病院では、月30万円。 ある程度経験を積んで、大学病院で働かせてもらった頃は、大体その半分ぐらい。 家庭を持ってるとこれでは足りないから、あとはアルバイトで補充。 年次が重なる。いろんな人に会う。 大学教授。僻地を一人で支える医師。部長や病院長。みんなすごい人たち。 たまにテレビを見る。大金持ちの医師。ポルシェを3台持っていて、週末は白金で買い物。 馬鹿だな思う。「こんな奴らにだけは、なりたくないよね」なんて。 年次がまた重なる。限界が見える。またいろんな人を見る。 幸せそうでない人達。苦労して業績だして、自分なんかよりもはるかに高い所を見た人達。 業績はその人に報いない。結果を出して、病院内でのポジションは上がって。 そ

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/06/21
    現在のメディアは夢売り商売と化しているが、多分この文章はそこより先について書いてあるようなので今はエポケー。
  • 自分の判断を疑う方法 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 「解体屋」のやりかた 座っている人に「椅子」という言葉を伝えたとき、 意識は「椅子のイメージ」を拒否できない。 無意識は常に何かを感覚しつづけ、意識はそれを言葉へと変換することで、 臨場感を作り出す。 誰もが行っている「世界の記述」。その行為に先回りして、 相手の興味空間を任意の言葉で記述できるなら、 それは強力な暗示として機能する。 硬い椅子。冷たい机。部屋の寒さ。乾いた空気。 「硬い、冷たい、寒い、乾いた」は「否定」の言語セット。 「肯定」や「信頼」、「疑念」といった様々な言語セットを使い分けることで、 オペレーターは相手の意識を任意の方向へプライミングする。 人間の感覚は、数学的、統計的に記述可能な構造を持つ。 相手が次に感覚しようとす

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/06/11
    終わり無き大洗脳大戦/洗脳をスルーするのは防衛だ!洗脳に飛び込むのはよく訓練された防衛だ!(略)
  • 診断画像の読みかたについて - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 今の就職先での身分は「一般内科」だから、心臓だけというわけにもいかなくて。 悪性腫瘍の患者さんは外科の先生が診てくださるけれど、あとは脳梗塞とか肺炎とか、 腹痛精査とか、不明熱やら体重減少の精査やら。 CT スキャンとか自分で読まなくなって久しくて、今勉強やり直し中。 時間もないので日語の教科書を10冊ぐらい適当に買いこんで。 片端から読んでいるのに、やっぱり実力なんてつかない。 脳の「帯域」が広い人 残念ながら、教科書を書いているのは専門の先生がた。 画像診断の専門家と、今さら画像を勉強し始めた10年目とでは、たぶん見えているものが全く違う。 教科書はどれも、病名ごとに画像が提示されていて、 添えられた写真には、「最初からそこに病変があっ

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/06/06
    うちはレジデント時代に国立がんセンター式を教わりました。
  • Web 戦争論 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 「一人で戦う」なんてことは不可能で、個人が何かをしようと思ったら、 必ずそれに影響を受ける誰かがいる、そんな昨今。 誰かが論争を始めれば、否応なしに多くの人が巻き込まれ、それを見物する「祭り」が始まる。 戦いは、ノード同士のぶつかりあいなんかじゃなくて、巨大なネットワーク同士の ぶつかりあい。 イメージは雲と雲との争い。 論争する2人を、それぞれ大きな雲が取り囲んで、地上では雲同士の争いを みんなが見物している。お互いに雲を削りあって、戦いが終わったときに、 より大きな雲を残した側の勝ち。 雲はちぎれたって復活する。周囲の環境に応じてどんどん形を変える。 雲の中にいる人達は、自分達が果たしてどれだけの大きさを持っているのか、 自分自身を評価す

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/05/01
    えと、“敵陣営”と目される人からの手厳しい反撃をこそ歓迎して取り込むほうが嬉しいかな。そうすればもっと大きな蜘蛛(雲なんて寂しい。蜘蛛がいい!)になれる。優れた痛い指摘をする人は、むしろ栄養塊。
  • 情報公開とイノベーションのジレンマ - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 世論はきっと、みんなが「おしゃべりな正直者」になることを 望んでいて、それは今の技術で十分に可能。 ウソをつけない世の中では、「情報を持っていること」の価値が地に落ちる。 組織の意味が薄れていって、個人の「性能差」が、そのまま発言力の差となって効いてくる。 医療従事者もみんなウソをつけなくなる。最初のうちは、それを歓迎する声が 大勢を占めるだろうけれど、その影できっと、議論ばっかりの病院を見限って、 アガリスクの小壜に手を伸ばす人達が増える。 対称性の破れが力を生んだ 小さなコミュニティでは、最初はきっと公平だった。 誰かが知れば、知識はすぐにみんなに伝わる。コミュニティの中での役割分担は、 個人の資質が決める。先を読むのが得意な人はリーダー

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/04/20
    アガリクス2.0はすぐそこまで来ている。否、既に溢れている。医療の垣根の内側にもそういうニードは沢山ある筈で、目をつけてる先生はいないようでいると思う。