各地で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、大幅に入院患者が増えると、重症者が十分な治療を受けられない可能性も出てきます。 3月12日、80人の感染者が確認されている大阪府は感染症の専門家を集め、新たな対策を決定しました。それは軽症などの感染者であれば、入院先を「宿泊施設」にまで広げるというものです。 「府民の健康を守る医療提供を維持しつつ、いかに『COVID-19(感染症)』の診療を行うか。」(大阪府の専門家会議 朝野和典座長) 府内には指定医療機関が6か所ありますが、感染者病床の数は“約80床”しかありません。そこで、病状に応じて、「指定医療機関」「一般病床」「閉鎖されている病棟」「宿泊施設」の4段階に感染者を振り分けて入院させるということです。 「きょうから走り出します。走り出しながら、基準を考えながら、両輪でやっていくしかないです。」(大阪府・吉村洋文知事 3月12日取材) 大阪府は