米国政府は5月18日、製薬分野の新興企業「Phlow Corporation」に4年間で3億5400万ドル(約380億円)を支払う契約を締結し、新型コロナウイルス感染症の治療に役立つ可能性のある薬剤の製造を国内で進めようとしている。 ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、政府は海外への薬剤供給の依存度を引き下げようとしており、契約期間をさらに10年間延長し、8億1200万ドルを追加で支払う可能性もあるという。 今回の契約は、米国生物医学先端研究開発局(BARDA)がこれまで締結したものの中で最大規模のものとなる。Phlowは新薬の製造を、製薬業界においては比較的新しいアプローチである連続生産(continuous manufacturing)のスキームで行おうとしている。 製薬分野の企業の多くは、薬剤の製造をロットごとに区切って行い、品質検査を経た後に他の製造拠点、もしくは海外の国で最