私はずっと東京&米国暮らしでしたが、ずっと郷里・大阪の衰退ぶりに心を痛めていました。2003年から大阪市大大学院(創造都市研究科)で教えることになり、やがて大阪市役所、大阪府庁の特別顧問として改革に関わり始めました。マッキンゼーで培った大企業の経営分析や改革参謀のノウハウが役に立ったのです。創業期の「大阪維新の会」でも政策特別顧問として政策づくりを手伝いました。最近、10年を迎えた「大阪維新の会」について毎日新聞から取材を受けました。掲載頂いたインタビュー記事をもとに10年を振り返ってみました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 維新誕生前の大阪市役所は、市職員の労働組合に支えられて市長が当選し、既得権益を守る市議会となれ合いの政治を続けていました。ひたすら悪化する財政状況に対しても打ち手はひたすら節約だけという状況でした。お金がないので交通イ