ミネソタ州に住む黒人のジョージ・フロイドさんが白人警察官によって、首を押さえつけられ殺害された事件に対する抗議活動がアメリカ全土に拡大。「#BlackLivesMatter(黒人の命を守れ)」というスローガンのもと、黒人差別に反対する人々が各地で抗議活動をし、一部で暴徒化も起こっている。 この事件に対して、レディー・ガガ、テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデなどの著名人だけでなく、多くの企業もSNSなどを通じて、メッセージを発信している。企業にとって政治的メッセージを発信することはリスクでもある。自分とは真逆の政治思想を持った顧客が離れていく可能性があるからだ。 しかし、今回メッセージを発信したのはネットフリックス、ナイキ、ツイッターなどの世界でも名だたる大企業だ。なぜ彼らはこのような発信をするのか。世界三大広告祭の一つである「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」