世界的に人気の除草剤グリホサートを使い続けたらがんを発症したなどとして、米国内で起こされている巨額訴訟をめぐり、13日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、被告の独バイエルが原告側と和解条件で基本合意に達したと報じた。和解金は総額100億ドル(約1兆1000億円)前後になる見込みという。 国際機関が「発がん性」と認定グリホサートはバイエルが2018年に買収した米モンサントが開発した除草剤で、「ラウンドアップ」などの商品名で販売。日本を含む多くの国で、農薬としてや、公園や校庭などの雑草の駆除剤として利用され、「世界で最も使われている除草剤」と言われている。しかし、2015年、世界保健機関(WHO)のがん研究専門組織である国際がん研究機関(IARC)が、危険度を示す5段階評価で2番目に高い「グループ2A」(ヒトに対しておそらく発がん性がある)に分類したことで、各国が規制強化や使