さて、今週ご紹介するのも、世界を揺るがすあの問題に関するお話です。 昨年末以降、全世界規模で猛威を振るう新型のコロナウイルスによる肺炎は、いまだ感染者の増加に歯止めがかかる気配がありません。こうした状況の中、世界の大富豪や多国籍企業が立ち上がり、中国などでのウイルスの拡大防止に向け、動き始めたのです。今週の本コラムでは、こうした動きなどについてご説明します。 ◇ ◇ まずは米マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏(64)です。2月6日付の米CNN(電子版)などによると、ゲイツ氏と妻のメリンダさんが2000年に創設した世界最大の慈善基金団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」が、新型コロナウイルスのワクチン開発や感染拡大の防止、そして感染者の発見・治療を進めるために使ってほしいと、1億ドルを寄付すると発表しました。同財団は1月末の時点で1000万ドルを寄付すると発表していましたが、感染の急拡