【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は1日、ホワイトハウスで記者団を前に声明を発表し、白人警官による黒人暴行死に対する抗議デモが全米各地で暴動化している問題で、各州の知事や大都市の市長に対し州兵部隊を投入して暴徒に厳然とした対応をとるよう要請した。トランプ氏はまた、州や市が強力な対応に消極的であれば米軍部隊を現地に派遣し、「問題を迅速に解決する」と表明した。 トランプ氏は声明で、「私の職務は米国民の生命を守ることだ」と述べた上で、黒人男性を死亡させた警官らを「法の裁きにかける」と改めて強調。平和的な抗議デモについては支持する立場を打ち出した。 トランプ氏は、自身を「法と秩序の大統領」と位置づけ、各地のデモがプロのアナキスト(無政府主義)集団に乗っ取られ、破壊や略奪が横行する「国内テロと化している」と指摘した。 特に、極左過激勢力「アンティーファ(ANTIFA)」が先頭に立って暴力行為を