【怪物経営者 成熟と老害のはざま】#13 大山健太郎・アイリスオーヤマ代表取締役会長(75歳) ◇ ◇ ◇ 大山健太郎・アイリスオーヤマ代表取締役会長は1945年7月3日生まれの75歳。 71年4月に大山ブロー工業(現・アイリスオーヤマ)を設立して社長に就任して以来、半世紀近くにわたって経営トップの座にある。 新型コロナウイルスの流行後、多くの企業がマスクの生産に乗り出した。 アイリスオーヤマ(本社・仙台市、非上場)は7月9日、角田工場(宮城県角田市)で国産マスクの生産ラインを本格稼働させた。マスクの材料となる不織布も自前で手掛け、国内で一貫生産が可能になった。 8月には月産1億5000万枚を生産する計画だ。あの「アベノマスク」の1億3000万枚を軽く上回る。生産ラインの設備投資は約30億円。このうち最大二十数億円は、衛生用品などの工場を国内に整備した際に受け取れる政府の補助金で賄う。