「首相動静」を見ると… 新聞やテレビなど各メディアは連日、厚生労働省内の新型コロナウイルス対策推進本部がその前日夜に発表した新たな感染者の(1)年代、(2)性別、(3)居住都道府県、(4)外国渡航歴の有無(あればその行動歴)、(5)症状・経過に関する詳細な情報、あるいは政府のコロナウイルス感染症対策本部(本部長・安倍晋三首相)が決定した方針(例えば大規模なイベントの2週間自粛、小中高の一斉休校の要請)についての是非を巡り、大々的に報道している。 こうした中で、筆者の目に留まった「首相動静」に記載された重要な会議について、大手メディアは関心を示さなかった。 それは、2月14日午後4時37分から同5時15分まで首相官邸で開かれた国家安全保障会議(NSC)のことである。国家安全保障会議は安倍首相を議長に茂木敏充外相、河野太郎防衛相、菅義偉官房長官の4大臣会合と、麻生太郎副総理・財務相、高市早苗総