<インタビュー「私が考えるベーシックインカム」> ベーシックインカムを支持する人の間でも、その目的や手法についての考え方はさまざまだ。財政や社会運動などの分野で幅広く活躍する4人の論者に聞いた。 (聞き手=市川明代/桑子かつ代・編集部) ── 本誌6月2日号で紹介した竹中さんのインタビューで、ベーシックインカム(BI)に前向きな発言をしたことに、ツイッターなどで大きな反響があった。 ■そうだったんですか(笑)。新型コロナウイルスの感染拡大前から日本社会は大きな変動期を迎えていた。これまでは偏差値の高い大学を出て、大企業に入って管理職になれば安泰だったが、今はそういう人生の海図が描けなくなっている。チャレンジし続けなくてはならないが、チャレンジにはリスクがつきもので、「究極のセーフティーネット」が不可欠だ。BIは、究極のセーフティーネットだ。 ── 特に若い人たちの間で、関心が高いようだ。