研究者のゲーム事情:第4回は渡辺龍馬さんと「UNDERTALE」。業績主義に追われる歴史研究者が,RPGに対して抱く葛藤とは? ライター:渡辺龍馬 普段は論文や講義で活躍している研究者たちは,プライベートではどんなゲームに,どのように触れているのだろうか? 本連載「研究者のゲーム事情」は,研究者が個人的に遊んでいるゲームについて,専門的な知見も交えて自由に語ってもらう企画である。 第4回となる今回は,歴史学者の渡辺龍馬さん(仮名)が登場。名作RPG「UNDERTALE」を題材に,日々業績主義に追われる研究者としての自身が,RPGから快楽を受け取ることへの葛藤について執筆してくれた。 研究者は常に評価に晒される。博士課程の間に査読付き論文(注1)を書け,3年間で博士号を取れ。博士課程を修了したとしても,正規雇用の形で就職できるわけではない。 注1:査読とは,ほかの研究者に論文を評価してもらう