アメリカ議会は、同時多発テロのあと、ブッシュ前政権のもとでテロ容疑者に行われた過酷な尋問について、違法な行為が一部であったとしたうえで、正確な情報を得るための効果的な手法ではなかったと結論づける報告書を公表しました。 アメリカ議会上院の情報特別委員会は、2001年の同時多発テロのあと、ブッシュ前政権のもとでCIA=中央情報局がテロ容疑者に行っていた過酷な尋問について、5年半にわたって調査し、9日、報告書を公表しました。 報告書では、CIAが容疑者から自白を引き出すため、顔に大量の水を注ぐ「水責め」や1週間以上にわたり睡眠を妨害する行為など過酷な尋問の実態を記し、39人の容疑者にこうした取り調べを行ったとしています。 そのうえで過酷な尋問は一部が法律を逸脱していたほか、正確な情報収集の成果に結びついておらず効果的な手法ではなかったと結論づけています。 さらに、CIAが過酷な尋問の実態や成果を