5月11日、中国人民銀行の利下げは量的緩和(QE)ほどの効果は望めない。QE実施は時間の問題かもしれない。写真は人民元紙幣。北京で2011年3月撮影(2015年 ロイター/Jason Lee) [北京 11日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 経済指標が思わしくなく、企業部門も巨額債務にあえぐなか、中国人民銀行(中央銀行)は10日、ここ6カ月で3度目の利下げに踏み切った。マネーを安価にすることは、それはそれで結構なことだが、量的緩和(QE)ほどの効果は望めない。QE実施は時間の問題かもしれない。 金利を引き下げれば、既存の借り手は利払いが楽になる。理論上は、名目国内総生産(GDP)伸び率がローン金利と同程度であれば、企業は既に負っている債務を返済できることになる。ところが、第1・四半期の成長率は2009年以来初めて、ローン金利を割り込んだ。
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