岩手県内で地ビールの製造・販売を行っている「銀河高原ビール」が、東日本大震災の復興支援などで一時的に伸びた利益をその後も達成しているように見せかけるため、4年間で合わせて2億円余りの利益を水増ししていたことが分かり、社長が責任を取って辞任しました。 ことし2月、監査法人の指摘で発覚したもので、会社側の調査報告書では、東日本大震災のあと、復興支援などで一時的に売り上げが伸びましたが、その後、反動で売り上げが減ることを見越した経営計画を立てなかったため、利益の水増しにつながったとしています。 この問題を受けて、銀河高原ビールの社長が責任を取って辞任したほか、工場長が解雇の処分を受けました。 日本ハウスホールディングスの名取弘文常務取締役は「会社の内部統制を強化するなどして再発防止を徹底し、信頼の回復に努めたい」と話しています。