【フィラデルフィア=吉野直也】米民主党のヒラリー・クリントン前米国務長官(68)は28日の党大会で指名受諾演説をした。正式な候補として最初の演説で「同盟国と力を合わせてテロと戦う」と表明し、対テロで主要国と結束する意向を示した。環太平洋経済連携協定(TPP)は「不公正な貿易協定に反対する」とし、慎重に検討する考えを明らかにした。「米国第一主義」を掲げる共和党の不動産王ドナルド・トランプ氏(70)
本人も「私は産経新聞がなかったらたぶん政治家になっていなかった」と断言しているように、「ネットde真実」ならぬ「産経メディアde真実」というネット右翼と変わらない出発点から、あれよあれよと将来の首相候補まで登り詰めた稲田氏。だが、ネット右翼と同様、稲田氏は、産経メディアで学んだ歴史修正主義や日本会議的な復古主義を身につけると同時に、排外主義を振りかざすヘイト団体とも距離を縮めてきた。 事実、今年3月11日にヘイト市民団体「在特会」(在日特権を許さない市民の会)と稲田氏の“蜜月”を報じた「サンデー毎日」(毎日新聞出版)を名誉毀損で訴えた裁判で、稲田氏側が全面敗訴。司法にヘイト勢力との親密ぶりを「真実」と認定されたばかりだ。 この敗訴の問題ひとつ取っても大臣としての資質自体に疑問があるが、しかし、こうした極右思想と実行力の持ち主だからこそ、安倍首相は稲田氏を政治家に引っ張り上げ、自分のあとを担
旧ソ連のような社会主義国でなく、資本主義国であっても、政府のサービスに役立たずの代物が多いことに変わりはない。役に立つサービスがまったくないとはいわないが、それでも民間に任せた場合に比べ無駄が多く、割高になっていることは否定できない。 経済の実像を歪める、現在のGDP 今の人々は、GDPには政府支出が含まれるものと学生の頃から学校で教え込まれており、それが当然だと信じていることだろう。ところが、GDPの仕組みを考案した経済学者自身、政府支出を含めると経済の実像を歪めるとして異を唱えていた。 サイモン・クズネッツは1971年にノーベル経済学賞を受賞した米国の経済学者である。欧米でGDPが考案され、政府に採用されるようになったのは1930~40年代(当時は国民総生産=GNP)のことだが、クズネッツは考案者の1人だった。 ただしクズネッツが目指していたのは、単なる生産量ではなく、国民の経済的な豊
ウォッチ 米大統領選2016 米大統領選の共和党内レースでトップを走るトランプ氏(69)の支持は、山奥にも広がっていた。 ニューハンプシャー州ダンベリーの山道を車で走行中、見覚えのある黄色い旗を掲げた民家を見つけた。 ガラガラヘビの絵の下に「私を踏みつけるな(Don’t Tread on Me)」の文字。日々の暮らしへの政府の干渉を警戒する人々が好む旗だ。2010年以降の中間選挙などで穏健派議員を次々と落選させた草の根保守運動ティーパーティー(茶会)の支持者が使っていた旗でもある。 茶会系の人々は、大統領選をどう見ているのか。同行してくれていた助手席の久保文明・東大教授(アメリカ政治)と取材を試みることにした。 とはいえ敷地の入り口には大きな文字で「消え失せろ」の表示。部外者への警告だ。2人で近づくと強盗と誤解されそうなので、まずは記者が1人で車を降りた。武装していると勘違いされてもいけな
東京電力福島第1原発事故について、データを使って冷静な議論のベースを提供する『はじめての福島学』の著者で、立命館大准教授の開沼博氏(32)が産経新聞の取材に応じた。「原発をめぐる議論が政治問題化されていることが、地元の課題解決を妨げている」と訴えた。(九州総局 高瀬真由子) ◇ 平成23年3月、福島第1原発事故が発生しました。発生直後から、現実の福島と、イメージで語られる福島にあまりに差があり、地元に対する偏見があると感じてきました。 福島の問題は政治問題化されています。 政治問題化とは、例えば「原発反対」という自分の政治的な主張を強化するために、「福島はこんなにひどい」ということです。最初から答えありきで、福島を利用しているのです。 福島県では、事故の影響で人口が減り続けているとか、原発周辺で放射線が漏れ続けているというイメージを持っている人もいるかもしれません。ただ、データを見れば、そ
参院選(6月22日公示、7月10日投開票)の前に、大分県別府市にある労働組合などが入る建物の敷地に、県警別府署の捜査員がビデオカメラ2台を隠して設置していたことがわかった。敷地に無断で入って置いたことから、県警は建造物侵入罪に当たる可能性があるとみて、設置した経緯などを調べている。署の幹部が建物の関係者に謝罪した。 県警によると、カメラが設置されたのは別府市にある労組「連合大分」東部地域協議会などが入る建物の敷地。6月18日夜、別府署の捜査員2人が敷地内の草むらに2台を設置した。 連合大分によると、この建物は参院選で選挙運動の拠点にしていた。同23日に草刈りをした後、建物の関係者がカメラを発見。労組側がカメラのSDカードの内容を確認したところ、建物に出入りする人たちが映っていた。署に相談したところ、署が設置したことを認めたという。 県警によると、敷地は労組側が管理していたが、捜査員が公有地
政治指導者、ドイツ福音主義教会(プロテスタント)の最高機関のメンバーとして折に触れて発する演説は、世界を駆け巡り、多くの人の心に共感と尊敬の念をはぐくんだ。ナチスの暴力支配とその殺戮(さつりく)戦争への反省は、近隣諸国にドイツへの信頼感を高め、ドイツ国民の歴史認識に大きな変革をもたらした。 その変革の一つは、戦争の犠牲者は誰か、を示したことでもたらされた。戦後、西ドイツは長い間、国民全体がナチスの犠牲者であるという意識にむしばまれていた。 一九八五年、ドイツの敗戦四十年にあたり、連邦議会で行われた演説はとりわけ有名である。元大統領は、犠牲者とは誰かを心に刻むよう語りかけた。彼は、ドイツ人同胞よりも真っ先に「六百万のユダヤ人」、ドイツが占領した「ソ連・ポーランドの無数の死者」を挙げている。殺戮されたロマ民族、同性愛者、強制的に不妊手術された人々、ドイツに占領された「すべての国のレジスタンス」
小池百合子の都知事就任につづいて、悪夢のような人事が決定した。明日3日に行われる内閣改造で、稲田朋美・現自民党政調会長の防衛相起用が確実となった件だ。 稲田氏といえば、本サイトでも繰り返しお伝えしているように、自民党きっての極右議員。しかも、“命を捨てて国を守れ”と繰り返し口にしてきた人物だ。 「国民の一人ひとり、みなさん方一人ひとりが、自分の国は自分で守る。そして自分の国を守るためには、血を流す覚悟をしなければならないのです!」(講演会での発言) 「靖国神社というのは不戦の誓いをするところではなくて、『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところでないといけないんです」(「WiLL」2006年9月号/ワック) 「祖国のために命を捧げても、尊敬も感謝もされない国にモラルもないし、安全保障もあるわけがない。そんな国をこれから誰が命を懸けて守るんですか」(「致知」2012年7月号/致知出版社)
<イラク戦争で息子を失くしたイスラム系アメリカ人夫妻の、民主党大会で語ったスピーチが話題となっている。アメリカの憲法の精神をわかっているのか、とトランプに問いかけた>(戦死した息子の遺影の前で米憲法の冊子を掲げるカーン夫妻) 二大政党の党大会で話題になるのは、指名候補や将来有望な政治家のスピーチ、候補を支持するスターの顔ぶれだ。しかしときには、無名の人々のスピーチが、著名な人々以上にパワフルなメッセージを伝えることがある。 先週、ヒラリーに招かれて民主党大会の壇上に立ったキズル・カーンは、パキスタン系のイスラム教徒の移民で、アメリカ国籍を持つ弁護士だ。息子フマユン・カーン大尉は、2004年にイラク戦争で自爆テロに遭い戦死した。 「ドナルド・トランプ。あなたは、アメリカの未来を預けてくれと言う。だが、その前に質問させてもらいたい。憲法を読んだことがあるのか? ないなら、私が持っている冊子を喜
ワシントン(CNN) 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の発言が、またしても党内の重鎮らから非難を浴びている。問題になっているのは、イラク戦争で息子が戦死したイスラム教徒の夫婦に対する発言だ。 イスラム教徒のキズル・カーンさんと妻ガザラさんの息子は2004年、米軍兵として派遣されていたイラクでの自爆テロで死亡した。夫妻は先週の民主党全国大会で登壇し、キズルさんが合衆国憲法を胸ポケットから取り出して、トランプ氏が提案するイスラム教徒の入国禁止は憲法違反だと主張。「トランプ氏はなにひとつとして、だれひとりとして犠牲を払っていない」と批判した。 これに対しトランプ氏はニューヨーク・タイムズ紙やABCニュースとのインタビューで、妻のガザラさんが檀上で「何も言わずに立っていた」「発言を許されていなかったのかもしれない」などと述べた。 ガザラさんは31日付のワシントン・ポストに寄せた論説で、檀
米ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催された民主党全国大会で、イラクで死亡した息子について演説するキズル・カーンさんと、寄り添う妻のガザラさん(2016年7月28日撮影)。(c)AFP/Timothy A. CLARY 【8月1日 AFP】米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が、イラクで戦死したイスラム教徒の米兵の両親について行った発言が波紋を呼んでいる。米兵の父親は7月31日、トランプ氏を「邪悪な人間」と呼んで非難した。 パキスタン系移民のキズル・カーン(Khizr Khan)さんは、先週の民主党大会で、2004年に派遣先のイラクで道路脇に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した息子のフマユーン・カーン(Humayun Khan)陸軍大尉について演説。国のために「何一つ犠牲にしていない」とトランプ氏を批判し、喝采を浴びた。 これに対しトランプ氏は3
<戦没米兵の家族との批判の応酬、メラニア夫人の過去のヌード写真の掲載、本選のテレビ討論の日程に文句を付ける等々、指名候補になってからの短期間にこれだけのゴタゴタが出てくるのは異常な状態> 7月第3週の共和党大会が終わった時点では、トランプは世論調査でヒラリーより1~2ポイント先行していましたが、7月最終週の民主党大会が閉幕して「双方の態勢が整った」時点で、ヒラリーが再度優位を取り戻しました。 政治サイト「リアル・クリアー・ポリティクス(RCP)」が出している、主要な世論調査の平均値では、現時点の数字を見てみると ■ヒラリー・クリントン......45.9% ■ドナルド・トランプ......42.0% とヒラリーが3・9ポイントの顕著なリードを確保しています。実は、数時間前に見た時点ではその差は2・2ポイントだったので、リードはジワジワ広がっているようです。RCPの数字というのは純粋に平均値
トランプ氏、徴兵猶予5回=ベトナム戦争で-米紙 1日、米ペンシルベニア州メカニクスバーグで演説する大統領選共和党候補のドナルド・トランプ氏(AFP=時事) 【ニューヨーク時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は1日、大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)が1960年代の大学在学中と卒業後、健康上の問題を含め計5回、徴兵猶予となり、ベトナム戦争での兵役を免除されていたと報じた。 トランプ氏は68年春にペンシルベニア大ウォートン校を卒業し、徴兵に応じる義務が生じた。ところが、かかとの骨に異常があると医師に診断され、その年の秋、健康上の理由で1年間の徴兵猶予となった。トランプ氏はこれに先立ち4回、在学中であることから徴兵を猶予されている。 タイムズ紙によると、兵役に関する公文書はトランプ氏の徴兵猶予の理由を特定していない。同紙は診断書のコピーの提供を繰り返し要請したが、トランプ
「ポケモンGO」=7月、米カリフォルニア州(ロイター=共同) 【ニューヨーク共同】スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」を巡り、米東部ニュージャージー州の男性が2日までに、ゲームで架空の生き物「ポケモン」が所有地に無許可で表示され迷惑を受けたとして、開発を主導した米ナイアンティックや任天堂など3社に損害賠償を求めて西部カリフォルニア州の連邦地裁に提訴した。 米メディアによると、同ゲームを巡る米国での初の訴訟とみられる。 男性は、ゲームで遊ぶのに必要な道具を入手できる地点「ポケストップ」に無許可で設定された土地所有者らを含めて、米国の同じ境遇の人を全て原告とする集団代表訴訟として扱うように求めている。
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