『日経ビジネス』2016年3月7日号で特集した「経営者 本田圭佑が米国に進出するワケ」はサッカーファンのみならず、多くの経営者やビジネスマンからも大きな反響を呼んだ。そのビジネスセンスの高さと壮大なプランに驚かされたからだ。 本田圭佑選手にとって今年2017年は勝負の年だ。日本代表としてはロシアワールドカップのアジア最終予選で厳しい戦いが強いられ、昨年出番の少なかったACミランでも活躍が期待されている。そしてまた、「経営者 本田圭佑」としても飛躍の年となるであろう。 ビジネスマンとして、2017年にどんな戦略を持って、どう挑んでいくのか。その実情を知る男がいる。本田選手が最も信頼をおき、片腕として動いている神田康範氏だ。神田氏は2013年に本田選手の誘いを受けHONDA ESTILO(本田圭佑の個人事務所)に入社。現在は同社の執行役員を務めるとともに、オーストリアリーグで買収したSVホルン