タグ

ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/joyce (29)

  • 洗わないのがクールに イギリスで流行しだした「no wash」「low wash」

    手当たり次第に着た物を洗濯するのは環境に悪いしむしろ怠惰、という流れに(写真はイメージです) karenfoleyphotography-iStock <環境考慮か、コロナで働き方が変化したせいか、服を「洗わない・あまり洗わない」ことが突如トレンドになったが、僕はずっと前から実践している> どうやら僕は、流行の最先端を行っていたらしい。もう何年もの間、僕は、服を洗わないことに関して、もしくは無駄に・習慣的に服を洗わないということに関して、「哲学」を持つ(僕の知る限りで唯一の)人物だった。 でもイギリスではここ数カ月で、「no wash(洗わない)/low wash(あまり洗わない)」スタイルがむしろファッショナブルになってきたようだ。この「動向」についてさまざまなメディアで目にしたし、世間は僕がこれまでいつも言っていたような論調に帰結しているが、とはいえこの流行を支持する最近の人々は僕より

    洗わないのがクールに イギリスで流行しだした「no wash」「low wash」
    paravola
    paravola 2024/04/24
    手当たり次第に着た物を洗濯するのは環境に悪いしむしろ怠惰、という流れに
  • 共産党支配に苦しんだ国のはずなのに...スロバキアで体感した「親ロシア」の謎

    スロバキア総選挙でロベルト・フィツォ元首相(中央)率いる親ロシア派政党が第1党に RADOVAN STOKLASA-REUTERS <旅行中に偶然居合わせたスロバキア総選挙では、親ロシアを掲げる政党が第1党に。旧ソ連兵を大事にまつり、欧米に反発するスロバキアの背後にある複雑な事情とは> 僕が英デイリー・テレグラフ紙記者として働いていた時、同僚の1人が「偶然」スクープをモノにする外国特派員、との評判を確立していたのは伝説的だった。 彼はよく道に迷うことで有名で、だから例えば、赴任国の軍隊がいかに戦いを有利にすすめているかを取材してほしいとバルカン半島の前線に招待された場合に、彼なら間違って反対方向に向かってしまい、結果として重要な戦略拠点が放棄され敵国の軍隊に数日前に占拠された様子を目撃する、といった具合だ。 あるいは、戦争捕虜収容所のメディア公開(実際にはニセ捕虜を良好な条件で収容した見せ

    共産党支配に苦しんだ国のはずなのに...スロバキアで体感した「親ロシア」の謎
    paravola
    paravola 2023/10/20
    (別にもう共産主義ではないからでは)
  • イギリス「高インフレ」の戦犯は

    数週間前、携帯電話のプロバイダーからお知らせのメールが来た。通話料を1分21ペンス(約27円)から25ペンス(約32円)に引き上げるという。 今年の初めには、エセックスの外れからロンドンまでの列車運賃が22ポンド(約2800円)から23.50ポンド(約3000円)に値上がりすると聞いて震え上がったばかりだ。そして今月、ガスと電気料金の大幅値上げも発表された。 イギリスの消費者がインフレ時代のまっただ中で暮らしていることは誰が見ても明らかだ。なおかつ言っておきたいのは、他の先進国と比べても、ただでさえ物価がやたらと高いのに、その上さらに大幅にはね上がるケースが多いということ。 例えばエセックスからロンドンまでの乗車賃が6.8%上がったことにより、言うなればニューヨーク―プリンストン間(ほぼ同じ距離)より約40%も旅費が高くつくことになってしまった。 単純に言えば、この国の中央銀行であるイング

    paravola
    paravola 2021/11/30
    (2011年:こういうのは愚かなのかと思っていたが、優生的な目的のために意図的にやっていたようだ)他国と比べても物価がやたらと高いのにその上さらに.../イングランド銀行は、景気悪化よりインフレがましと判断
  • サッカー界は「言論の自由」を抑圧する国に手を貸している|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドFCがサウジアラビアの政府系ファンドに買収され、喜ぶファンたち(10月7日) Action Images via Reuters/Lee Smith <体制批判で言論の自由を守り続けたジャーナリストのノーベル平和賞がニュースになるのと同時に、ジャーナリスト殺害で悪名高きサウジアラビアによる英プレミアリーグのクラブ買収が歓喜とともに報道されるイギリスの耐え難き矛盾> 人生は皮肉になることもある。いつも「笑える感じに」皮肉になるとは限らない。この24時間というもの、英BBCニュースは2つのニュースを行ったり来たりして絶えず放送している。 1つは、専制主義的体制の下でジャーナリストたちが抑圧され、殺害すらされている国において言論の自由を守り続けたとして、2人のジャーナリスト――フィリピンのマリア・レッサとロシアのドミトリー・ムラートフが、

    サッカー界は「言論の自由」を抑圧する国に手を貸している|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    paravola
    paravola 2021/10/26
    (ニューズウィークその他の方がよほど貸してるのでは、アメリカに)サッカー界は「言論の自由」を抑圧する国に手を貸している
  • コロナ予防でひどい風邪が流行し、クリスマスは9月に始まった|ニューズウィーク日本版

    活動家がロンドンの環状高速道路M25を封鎖して気候変動に抗議する一方で、ガソリン不足にいら立つ人々による小競り合いも起きている(写真は10月13日、M25上で拘束される活動家) Henry Nicholls-REUTERS <ここのところ、イギリスではかつてないようなおかしなことがいろいろ起こっている。長い自粛生活で免疫低下した人々を強力な風邪が襲い、環境保護を叫びながらガソリン不足に憤り、ブレア一族は荒稼ぎし......> あらゆる種類のおかしなことが起こっている。そのほとんどは、僕が予想もできなかったものだ。 最近のある朝目覚めると、右耳に痛みがあった。聞こえも少し悪いし、バランス感覚までおかしくなっている。僕はちょっとした風邪を引いていたが、これはいつになく珍しい症状だった。僕はむしろ、コロナ禍のここ数年はものすごく感染予防に気をつけているし、他の人々も行動に気を配っているから、風邪

    コロナ予防でひどい風邪が流行し、クリスマスは9月に始まった|ニューズウィーク日本版
    paravola
    paravola 2021/10/23
    (要約した)長い自粛生活で免疫低下した人々を強力な風邪が襲い、環境保護を叫びながらガソリン不足に憤り、ブレア一族は荒稼ぎし...
  • ロックダウンに耐え忍んだ末のイギリスの規制強化は誰のせい?

    <新型コロナウイルスの厳しいルールが緩和されていくかと思われた矢先、第2波襲来でさらに新たな規制が課された背景には、一部の「マスク軽視」層が> イギリスで新型コロナウイルスの規制が数カ月ぶりに強化され、嫌な週になった。これまでずっと、帰宅後隔離にならないように外国渡航を取りやめたり訪問国を変えたり、局地的ロックダウン(都市封鎖)に耐えたりしてきたが、概して僕たちは、規制緩和の時代――あるいは、医療崩壊を阻止するためとして行われた3月の3週間にわたる非常事態で奪われた自由を徐々に取り戻していく時代――に突入したと考えていた。 このままでは医療崩壊が起こるぞと叫ばれてからは既に長い時間がたったが、その上また、唐突に新たなルールが設定された。7人以上のグループで集まってはいけない、というものだ。これはたとえば、僕の妹(子供が4人いる)は夫と子供1人を置いていかないと、両親に会いに行けないことにな

    ロックダウンに耐え忍んだ末のイギリスの規制強化は誰のせい?
    paravola
    paravola 2021/01/27
    (「奴隷のしつけ方」)主人に対してではなく横同士で争わせる
  • 「クリスマスなし」の衝撃から立ち直れないイギリス

    <この日を励みにこれまで厳しいロックダウンに耐えてきたのに、コロナ変異種の拡大と政府の後手後手の対応のせいで、もう家族の集まりも移動することも不可能に> 僕を含む多くのイギリス人は、12月21日が嫌いだ。1年で最も昼が短く、午後5時には真夜中のように暗くなる。一日中雲が垂れ込めて、日差しがほとんどのぞかなかった。ほんの少し寝坊したら、半日がつぶれてしまう。 この日まで陰な日々が何カ月も続いたし、今後も何カ月もそうなるだろう。それでも「少なくともクリスマスはやって来る!」――世間はそう言うではないか。 ところが、今年に限り、クリスマスは来ない。今年こそ僕たちにはクリスマスが必要で、何カ月も前から、クリスマスはきっと祝えるはずだと政府も請け負っていたのに。 僕はついさっき、それほど遠くないところに暮らしている年老いた両親に、今年のクリスマスは会わないのが最善だと説明したところだ。僕が足を骨折

    「クリスマスなし」の衝撃から立ち直れないイギリス
    paravola
    paravola 2021/01/27
    (吊り下げられたニンジンを追いかけるロバみたいな)この日を励みにこれまで厳しいロックダウンに耐えてきたのに、コロナ変異種の拡大と政府の後手後手の対応のせいで、もう家族の集まりも移動することも不可能に
  • コロナ禍で聖域化に拍車がかかる英医療制度NHSにもの申す

    <あらゆる国営企業の民営化を図ったサッチャー政権でさえ手を付けなかったNHS。その超越ぶりはコロナでさらに際立っている> 僕の住む町の周囲には点々と、ダブルスタンダードな記念碑が設置されている。木枠のフェンスが数カ所に設置され、コロナ禍で働く国民保健サービス(NHS)の医療従事者に感謝のメッセージをしたためたパドロック(南京錠)を掛けよう、というものだ。賛同者は地元の店で南京錠を購入し、売り上げは地元の病院に贈られることになっている。 4カ月にわたり、記念碑は見るも哀れな姿をさらしている。日々何千人もが行き交うショッピングセンターに置かれた1つは、10個ほどの錠が付いているだけ【写真1】。でも近くの公園の、2個しか付いていないものに比べればまだマシだ【写真2】。 イギリス中の誰もが、NHSスタッフは万全の支援を受けるに値するし、直ちに賃上げすべき英雄たちである、と口をそろえるだけに、この記

    コロナ禍で聖域化に拍車がかかる英医療制度NHSにもの申す
    paravola
    paravola 2021/01/27
    (なのでそこを足場にして統制を押し付けているのだろう)記念碑は見るも哀れな姿をさらしている/いかなる政権も改革が許されない/あらゆる国営企業の民営化を図ったサッチャー政権でさえ、手をつけなかった
  • ロンドンより東京の方が、新型コロナ拡大の条件は揃っているはずだった

    マスク、手洗いから肥満率やビタミンDまでーー長年東京に暮らし、現在は母国イギリスで暮らす筆者が頭を悩ませた、イギリスよりはるかに東京のコロナ被害が少なかった理由> 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)当初、僕はそんなに心配していなかった。なぜなら、ここイギリスのロンドンよりずっと前に東京では感染拡大が始まっていて、そして東京ではそんなに大ごとになっていなかったからだ。東京にもロンドンにもどちらにも暮らしたことがある者として、僕は確信していた。東京のほうがウイルスの広がる条件はそろっている、だから東京でそんなに深刻な事態になっていないのなら、ここイギリスでそう深刻になるはずがない、と。 第1に、ウイルスは都市ではより急速に広がるものだし、「東京」は周辺のあらゆる都市の頂点だ。僕は東京を、3000万かそこらの人口を抱える複合都市(川崎市や横浜市、さいたま市などを含む)と見ている。ロ

    ロンドンより東京の方が、新型コロナ拡大の条件は揃っているはずだった
    paravola
    paravola 2021/01/27
    ビタミンD不足は明らかに免疫系を弱らせる。これは特にロンドンで顕著だ。そして、黒人の肌は強い日光に耐えられるよう進化してきただけに、これは特に黒人への影響が大きい
  • ブレグジットしたら意味不明なルールから解放された件

    非接触のデビットカード支払いはコロナ感染予防にも効果的なはずなのに、なぜかEUは低めな限度額を設定 Phil Noble-REUTERS <生理用品に余計な課税、デビットカード支払いの中途半端な限度額、預金保証限度額の謎な設定......EUのおかげで理不尽な決まりがまかり通っていたが> イギリスはいくつかの理由でEUを離脱した。そのうちよく言われるものの1つは、EUの「狭量な官僚主義」、言いかえるなら「EU部による干渉」だ。僕にはこのことが外の世界によく理解されているとも思えないので、ちょっとした例を挙げてみたい。 「移行期間」が終わってイギリスがついにEU部のルールに従うのをやめるやいなや、1つの制度変更が即座に実行された。女性の生理用品への課税が撤廃されたのだ。 EUのルールでは、各国は生理用品に消費税を課さなければならなかった。これはイギリスにとって納得し難いものだった。女性の

    ブレグジットしたら意味不明なルールから解放された件
    paravola
    paravola 2021/01/26
    (軽減税率だったのを税廃止したとのこと)1つの制度変更が即座に実行された。女性の生理用品への課税が撤廃されたのだ。 EUのルールでは、各国は生理用品に消費税を課さなければならなかった
  • イギリス人がパブにも行かず自宅待機するのはある理由から

    ジョンソン英首相は3月23日に演説し、イギリス国民に事実上の外出禁止を呼び掛けた Andrew Couldridge-REUTERS <休校やスポーツイベントの中止、パブすら閉鎖におとなしく従うのは、ただひたすら「私たちの国民保健サービス(NHS)」を守るため> イギリス国民はほんの数日の間に、「平静を保ち普段の生活を続けよ(でも手はよく洗って)」という段階から「こもってパニックせよ」という段階に移行した。ちょっと前にはボリス・ジョンソン英首相が、自分は喜んで人と握手する(たとえそれが感染者のいる病院関係者であろうと)と話していたが、今となっては他人との身体的な接触は狂気の沙汰だと考えられている。サッカーやその他のスポーツ、学校も続行されるとされていたが......今では全て中止になった。 名勝史跡保存団体のナショナル・トラストは、この新型コロナウイルス危機の渦中で、人々が気晴らしに散歩し

    イギリス人がパブにも行かず自宅待機するのはある理由から
    paravola
    paravola 2020/04/06
    (第一優先はNHS(国営医療サービス)を守ること。国民ではなく)今朝目覚めたら、政府からこんなメッセージが届いていた。「自宅待機を。NHSを守りましょう。命を守りましょう」 最重要なのは、真ん中の言葉だ
  • 英高級住宅地で繰り広げられる、移民と異文化と犯罪と混乱の大カーニバル

    ノッティングヒルのカーニバルはヨーロッパ最大のストリートイベントと言われている Toby Melville-REUTERS <今では最富裕層が住む地域になったノッティングヒルで、1960年代から続くカリブ系移民のカーニバルは、大盛況で活気に満ちているが毎年トラブルも多発している> 僕は毎年、ノッティングヒル・カーニバルに「参加」していて、そのたびにこれについて書かなきゃと思っている。でも、これといった主張がみつからず、書かずじまいのまま。今年は、たとえ異なるバラバラな話題の寄せ集めになったとしても、これについて書いておこうと決めた。 まず、このカーニバルは一大祭典だ。200万人ほどが来場し、「ヨーロッパ最大のストリートイベント」ともよく言われる。騒がしくて活気に満ちていて、開催地のロンドン西部地区を占領して行われる。8月最終週の週末(祝日・バンクホリデーの週末)に行われるから、夏の終わりを

    英高級住宅地で繰り広げられる、移民と異文化と犯罪と混乱の大カーニバル
    paravola
    paravola 2019/12/01
    恐らく最も衝撃的な統計は、毎年数十人の警察官が負傷しているというものだろう。だがカーニバル運営組織は、トラブルにばかり注目するのは不公平で、人種差別的だと主張する
  • 貧しい人ほど「割増金」を払い、中・上流は「無料特典」を享受する

    <イギリスの富裕層貧困層より10年長生きして、年金を長く受け取り医療保険を長く利用する> ロンドンへ向かう電車の中で僕は、「poverty premium(貧困割増金)」を改善しようとの運動についての記事を読んだ。これはイギリスではよく知られた問題。必要なものを手に入れるために、貧しい人々ほど多くのカネを払わなければならない仕組みを指している。 分かりやすい例は、彼らがローンを組むときにずっと高い金利を設定されること。だからもしも彼らの家の給湯設備が壊れたら、新たな2000ポンドのボイラーを購入するカネを借りるために、僕なら5%の金利を課されるところ、彼らはおそらく24%の金利を払わなければならないだろう。そして言うまでもなく、そもそもそれをすぐに買えるだけの貯金がある人だったら、シンプルに一括で購入してローンも金利も必要ないだろう。 貧しい人々は時に支払いが遅れたり、滞ったりして、その

    貧しい人ほど「割増金」を払い、中・上流は「無料特典」を享受する
    paravola
    paravola 2019/06/08
    (「社会の参加料」なら税金もこうなるはず)「poverty premium(貧困割増金)」/これはイギリスではよく知られた問題。必要なものを手に入れるために、貧しい人々ほど多くのカネを払わなければならない仕組み
  • ブレグジット騒動さなかの欧州議会選挙で見えたイギリス人の本音

    欧州議会選ではポピュリスト政治家のファラージ(写真中央)率いる「ブレグジット党」が圧勝した Henry Nicholls-REUTERS <欧州議会選では残留派、離脱派ともにブレグジットに対して意思表示する絶好のチャンスだったのに、彼らは(熱心な残留支持者ですら)やっぱりEUに無関心だった> イギリスがブレグジット(EU離脱)で政治危機に捕らえられていることは周知の事実だ。そのさなかに欧州議会選挙が行われ、有権者にはこの状況に対する意見を表明する貴重な機会が与えられた。それこそ、今回の投票率が37%と、普段の欧州議会選に比べてかなり高かった理由だ。投票率が低かった1999年の欧州議会選の24%より微妙に高かった前回の2014年の35.6%からもさらに上昇しているが、投票率が高めだった2004年の38.5%よりはやや低い、という結果だ。 僕が言いたいのはもちろん、多くのイギリス人は欧州議会な

    ブレグジット騒動さなかの欧州議会選挙で見えたイギリス人の本音
    paravola
    paravola 2019/05/31
    (事実上の再・国民投票)ブレグジットに対して意思表示する絶好のチャンスだったのに
  • ロンドンのインフラ老朽化がもたらした思わぬ発見

    ロンドンのハマースミス橋は欠陥が見つかり車両通行止めに。解除のめどは立っておらずいつもは大混雑の橋が閑散としている(筆者撮影) <多くがビクトリア朝時代に作られたロンドンの橋や建築、地下鉄などが、老朽化に加えて緊縮財政のあおりを受けて、次々とほころびを見せている> 僕は毎年、数週間をロンドンで過ごしていて、必ず訪れている場所がいくつかある。1つがハマースミス橋だ。近くにあるファーニバル公園で座って、テムズ川とこの橋を眺めるのがお気に入りだ。 だが今回は何か様子が違った。橋の上を車が1台も走っていないのだ。橋の点検で「重大な問題」が見つかり、先週突然、車両通行止めになったということが判明した。おかげで大変な状況になった。解除の目途は立っておらず、修繕には4000万ポンド(約60億円)程度かかるらしい。 しかもなお悪いことに、その費用を誰が負担するのか決まっていない。こんな事態になったのは日頃

    ロンドンのインフラ老朽化がもたらした思わぬ発見
    paravola
    paravola 2019/04/27
    (寄付しても怒られてたしな)だが明らかに今回の修繕費用は、きちんとメンテナンスしていた場合の費用よりも高くつくことだろう
  • ホンダ英国工場撤退で大騒ぎの不思議

    <3500人の雇用が失われるスウィンドンの工場閉鎖にイギリスは動揺するが、イギリスの雇用が絶好調なこと、経済構造が変化していることは注目されていない> 今日、大きなニュースが2つあった。1つはホンダがイギリス南部スウィンドンにある工場を2022年に閉鎖し、3500人が失職するというもの。もう1つは、イギリスの失業率が1975年以来で最低水準になっていることだ。 どちらが大きな扱いだったと思う? そう、ホンダだ。今日のニュースを見ていると、この決断を下した東京社からのリポートがあり、何人ものホンダ従業員がインタビューで将来への不安を口にし、イギリスにおけるホンダの歴史が紹介され、産業界リーダーや政治家たちが今回の件はブレグジットに原因があると批判し(ホンダは、撤退はブレグジットとは関係ないと言っているのだが)、スウィンドンの経済状況について報じられていた。スウィンドンは「ゴーストタウン」に

    ホンダ英国工場撤退で大騒ぎの不思議
    paravola
    paravola 2019/02/24
    (山本太郎とリフレ派の仲間たちも同じ理由で反対してたね)移民締め出しで失業率低下、給与も上昇/失業率も1975年以来で最低
  • スターリンの恐怖と今のロシアの危険な兆候

    <国を掌握するために敵ばかりか同志まで徹底的に粛清したスターリンの恐怖は明らかだが、プーチンのロシアではそれを美化するような揺り戻しも見られる> 最近、オックスフォード大学時代について書いたを出したことで、僕は歴史学の学部生だった頃に読んだ興味深いのうち何冊かをもう一度読み返したくなった。なかでも今日、うれしくも読み終えた『スターリンの恐怖政治』(邦訳・三一書房、原題The Great Terror)ほど印象的だったものはない。ずっしりと重い学術書だが、数千万のソ連市民を殺害し、投獄した1930年代スターリン主義の破滅的恐怖を描く、というこののテーマの大きさを考えればこの長さも当然だ。 数多くの詳細な記述があるものの、全体としてのテーマは著者コンクエスト(イギリスの歴史学者)の手で見事にまとめられている。スターリンが自身の権力を維持しようとするあまり、自国で無慈悲に大量虐殺を繰り広げ

    スターリンの恐怖と今のロシアの危険な兆候
    paravola
    paravola 2018/07/01
    (自国のポリコレ粛清の話かと思ったら違った)スターリンの恐怖と今の危険な兆候
  • 「収入圧縮」で知らぬ間に進むイギリスの貧困化

    <金融危機もブレグジットの衝撃も乗り越えたように見えるイギリスだが、インフレ率と収入の上昇率を比較するとゆっくりと貧困化の道をたどっていることが分かる> 僕がイギリスに戻って再び暮らし始めたのは2010年、イギリスがまだ明らかに金融危機の余波を受けていた頃だった。今では失業率はとても低く、資産価値は高騰しているにもかかわらず、僕たちはいまだにあの時代にいるようだ。特にそう感じられる要素が1つある。「収入圧縮(earnings squeeze)」だ。 イギリスに暮らしていれば、月に数回は耳にする言葉だろう。時には「生活コストの危機(cost of living crisis)」とも呼ばれ、こちらのほうが気は利いてはいない言い方だが正確な表現だと思う。基的に、ここ10年間のほとんどの期間、平均収入の上昇率はインフレ率を下回ってきた。もちろん「平均」だから個々の収入の上昇率はさまざまで、5年間

    「収入圧縮」で知らぬ間に進むイギリスの貧困化
    paravola
    paravola 2018/04/08
    (デフレを呪っていた在英保育士さんもニッコリ)イギリスに暮らしていれば月に数回は耳にする。「生活コストの危機」/イングランド銀行はインフレターゲットを2%にする責任があるがまるまる2年インフレ率が3%を...
  • 大学も就職も住宅も「損だらけ」のイギリスの若者たち

    イギリスの大卒者の多くは多額の借金を抱えているが、それに見合う職には就けない edella-REUTERS <イギリスの若者が大学卒業時に抱える借金は平均735万円。それなのに仕事の給料は上がらず、住宅価格はうなぎのぼり、と損ばかり> イギリス生活では、借金は大きな現実の一つだ。個人的な問題というだけでなく社会的・政治的な問題で、さらには世代間の問題でもある。 6月の総選挙でジェレミー・コービン率いる労働党が(彼らが思うところの)「成功」できたのも、学生の借金問題への対応を公約に掲げたのが大きな理由だったことは間違いない。僕の考えではこれは、守る必要がないだけに、簡単に約束できるものだったと思う。どうせ労働党が選挙に勝利して政権を奪取することはあり得なかったからだ。 だが、労働党の選挙公約が若者たちの心をつかんだことは疑いようもない。今の若者たちは借金問題にひどく悩まされているからだ。 イ

    大学も就職も住宅も「損だらけ」のイギリスの若者たち
    paravola
    paravola 2017/07/17
    住宅価格は歴史的水準にあり、とてつもなく高い。初めて家を購入する人の平均年齢は40歳近くに上昇している。若者は学生ローンの返済と住宅購入のための頭金の貯金を同時に行わなければならない
  • パブから見えるブレグジットの真実

    <EU離脱(ブレグジット)を問う国民投票を来週に控えて、イギリスでは世論調査の数字が賛否で拮抗している。EU残留を主張する体制派のエリート層は、誰が離脱を支持しているか見えないようだが、安いチェーンのパブに行けばそんな人々が集っている> 僕は週に一度はパブに行くことにしている。月曜か木曜なら、僕の住む町の「ザ・プレイハウス」と呼ばれるパブに行く。時々は気分転換に別のところに行ってみようかとも思うが、結局はだいたいいつもザ・プレイハウスに行くことになる。 もしも僕の住む町、イギリス南東部エセックス州のコルチェスターを訪れて誰かにザ・プレイハウスの場所を尋ねれば、ほとんどの人は答えられないだろう。大きくて目立って有名なパブなだけに、おかしな話だ。でもそのうち誰かが「ああ、もしかして『ウェザースプーンズ』のこと?」と言って案内してくれると思う。 ザ・プレイハウスはイギリスに何百と店舗のあるウェザ

    パブから見えるブレグジットの真実
    paravola
    paravola 2017/06/17
    (2016年)誰が離脱を支持するのか?/進む住宅価格高騰から利益はほとんど得られず、株も持たず、金利は極端に低く、今のイギリス経済にはだまされたと感じていて...