19日の参院法務委員会で、法相を退任したばかりの小川敏夫参院議員が、陸山会事件の捜査報告書に検事が虚偽の記載をした問題を巡り、かつての部下である法務省の事務方を質問攻めにした。 小川氏は55分の質問時間中、ほぼ全ての質問で稲田伸夫刑事局長を指名。捜査報告書と検事による聴取内容を記した文書を示し、「事実に反する記載があったことを認めるよう」迫った。小川氏は退任の記者会見で、検事らに対する捜査が不十分として指揮権発動を決意したものの、首相の了承を得られなかったことを明らかにしている。稲田氏は「逐語的に見れば、食い違いがある」とかわし、「意趣返し」は不発に終わった。