当サイトで紹介しているプレスリリースの多くは、単に論文による最新の実験や分析等の成果報告に過ぎませんので、ご注意ください。 詳細 北里大学大村智記念研究所 ウイルス感染制御学研究室Ⅰ 片山和彦教授らの研究グループは、市場に流通している医薬部外品・雑貨のうち、主にエタノール、界面活性剤成分を含有し、新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる市販製品を対象に、新型コロナウイルス不活化効果を有する可能性について、試験管内でのウイルス不活化評価を実施したのでその結果を報告する。 研究の背景新型コロナウイルスの消毒方法は、厚生労働省、国立感染症研究所などを通じて情報が提供されている*1*2*3。 しかし、一般に市場に流通している市販製品(医薬部外品・雑貨)にかかる不活化効果に関する情報は少ない。 市場に流通している医薬部外品・雑貨のうち、主にエタノール、界面活性剤成分を含有し、新型コロナウイルスの消毒
【発表のポイント】菌類の菌糸体が新しい木片(エサ)を見つけたときに、新しい木片に引っ越すか元の木片にとどまるかを、新しい木片の大きさで決断していることを発見した。菌類の菌糸体が新たに見つけた木片の方向を記憶していることもわかった。脳も神経系も持たないカビ状の菌類の菌糸体がもつ知性のメカニズムを解明することは、知性の進化的起源の解明や、生態系の物質循環の理解に役立つと考えられる。 【概要】東北大学大学院農学研究科の深澤遊助教と英国カーディフ大学の Lynne Boddy(リン ボッディ)教授らは、木片から土壌中に伸びた菌類の菌糸体が新たな木片を見つけたときに、その木片に完全に引っ越すか、もとの木片にとどまるかを、新しい木片の大きさによって決断していること、新しい木片の方向を記憶する能力があることを発見しました。 本研究成果は 2019 年 10 月 19 日(土)に微生物生態学の国際誌「Th
概要表情は感情を表すメディアで、人のコミュニケーションに不可欠です。心理学研究において著名なエクマン博士は、感情を表す普遍的な表情があるという理論を提案しました。理論は、観察や直感に基づいていました。 しかし、基本感情の表情表出を実証的に調べた先行研究は、理論を部分的にしか支持していませんでした。さらに、そうした研究は今まで、西洋文化圏でしか実施されていませんでした。 そこで京都大学こころの未来研究センターの佐藤弥特定准教授らのグループは、日本人 65 人を対象として、表情の表出を調べました。被験者は基本 6 感情(怒り・嫌悪・恐怖・喜び・悲しみ・驚き)のシナリオに基づいて表情を表出しました。ベースラインの写真条件として、エクマンの理論に基づいて作られた表情写真を模倣しました。表出された表情は、AI によって、エクマン理論による感情の判別および表情の動きの判別について解析されました。 その
大規模AIクラウド計算システム「ABCI」がスパコン性能ランキング世界5位 -大規模で省電力のクラウド型計算システムで高度な人工知能処理を可能に- ポイント計算ノードと冷却システムの統合設計により世界トップクラスの性能を実現人工知能(AI)に適した半精度演算の性能が、実運用される計算システムとしては国内最高公開学習済みモデルやオープンデータも提供する大規模高速計算基盤としてAIの実用化を加速 概要国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)情報・人間工学領域が8月1日より運用を開始するクラウド型計算システム「AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure、以下「ABCI」という)」が、世界のスパコン速度性能ランキングTOP500 Listの5位、世界のスパコンの省エネ性能ランキングGreen500 Listの8位を
当サイトで紹介しているプレスリリースの多くは、単に論文による最新の実験や分析等の成果報告に過ぎませんので、ご注意ください。 詳細 概要東京工業大学地球生命研究所丸山茂徳 特命教授および情報・システム研究機構国立遺伝学研究所 黒川顕 教授ら研究グループ、文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究「冥王代生命学創成」 (課題番号 2605)において、これまで未解明問題であった「地球と生命起源」を解明する研究に取り組んできました。 2014 年度から始まった本研究によって、丸山 特命教授ら、生命誕生場および生命起源、進化に関 するこれまで定説を覆す新たな仮説を提案してきました。こ新仮説をわかりやすく専門外方々に紹介することを目的として、「冥王代生命学創成」研究チーム、有限会社ライブ上坂浩光氏とともに、動画「全地球史アトラス」を制作し、順次公開してきました。今回、新シリーズを公開します。 本動画で
慶應義塾大学大学院理工学研究科 KiPAS 数論幾何グループの平川義之輔(博士課程 3 年)と松村英樹(博士課程 2 年)は、『辺の長さが全て整数となる直角三角形と二等辺三角形の組の中には、周の長さも面積も共に等しい組が(相似を除いて)たった 1 組しかない』という、これまで知られていなかった定理の証明に成功しました。 線の長さや図形の面積は、私たちの身の回りにあるものを測量する際に欠かせない基本的な「幾何学」的対象です。例えば、辺の長さが 3、4、5 の直角三角形は教科書でもおなじみの図形ですが、辺の長さが全て「整数」となる直角三角形はどのくらいあるか?という問題は、古代ギリシャ時代に研究がなされた重要な問題でした。この流れを汲んで 20 世紀に大きく発展した現代数学の一分野が「数論幾何学」です。 本研究では、数論幾何学における「p 進 Abel 積分論」と「有理点の降下法」を応用するこ
当サイトで紹介しているプレスリリースの多くは、単に論文による最新の実験や分析等の成果報告に過ぎませんので、ご注意ください。 詳細 【概要】小笠原諸島の森林では、落葉の下におびただしい数のワラジムシ類とヨコエビ類が住み、土壌動物―森の分解者として重要な働きをしていました。ところが 1980 年代以降、父島全域と母島の広い範囲でこれらの土壌動物が、忽然と姿を消してしまいました。その原因はずっと謎でしたが、東北大学大学院生命科学研究科の篠部将太朗氏(修士課程 1 年)らは、日本森林技術協会、自然環境研究センターと共同で、この奇妙な土壌動物の「集団失踪事件」の犯人が、80 年代初めに小笠原に侵入した外来生物―陸生ヒモムシの 1 種であることを突き止めました(図 1)。 実験の結果、この陸生ヒモムシは、ワラジムシ類、ヨコエビ類、クモや昆虫など節足動物を広く捕食することがわかりました。母島の調査から、
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