東南海地震の震源域にあたる紀伊半島沖の海底から、地震で生じた熱で変成した岩石を、海洋研究開発機構の坂口有人・技術研究主任(地質学)らのチームが見つけた。深さは438メートルでプレート(岩板)境界で発生する地震で最も浅く、海底から地震の痕跡が直接確認されたのは世界初という。震源が浅いと津波を伴う可能性がある。 東南海地震は約90~150年間隔で起きるマグニチュード8級の地震で、21世紀前半にも発生するとみられており、対策強化が求められそうだ。米地質学会誌に発表した。 チームは、フィリピン海プレートが陸側のプレートに沈み始める境界の断層で、地球深部探査船「ちきゅう」が07~08年に掘削した試料を分析。断層の最下部にある幅約1センチの層内の石炭粒子が、短時間で300度近い高温になった形跡を確認した。地震で断層がずれた際に生じた摩擦熱が原因という。今後、生じた時期を解析する。 津波が起こる典型的な
前の記事 過熱するモバイル決済:『Square』やGoogle等の動き 「東京近くに大地震?」:サイエンス誌が3論文 2011年5月25日 環境サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィード環境サイエンス・テクノロジー John Timmer 画像はWikimedia。サイトトップの画像は別のWikimediaより 『Science』誌は先週、日本を3月に襲った東北地方太平洋沖地震[東日本大震災]のときに何が起こったかを理解するための3つの論文とパースペクティブ論文を掲載した。 研究者たちが懸念しているのは、マグニチュード9という歴史的な数値だけではいない。このサイズの地震が、これまではこれほどの規模の地震を引き起こすとは考えられてこなかった断層の一部(セグメント)で起きたということが懸念されている。 「このように小さなセグメントでマグニチュード9が起こるのであれば
◎揺れ直後、陸の津波/牙むく用水、田畑のむ 須賀川市長沼の藤沼ダムは、3月11日に決壊した。泥流が流域の家屋や田畑を襲い、7人が死亡、1人が行方不明になっている。土を盛り、コンクリートブロックで一部補強したかんがい用のダムは、過去最大級の地震エネルギーであっけなく崩れ落ちた。 「陸の津波」が、人と家をのみ込んだ。 藤沼ダム下流約500メートルの滝地区。農業鈴木君代さん(75)は地震発生時、テレビにしがみついた。揺れが収まりかけたら、「ゴオー」と大きな音が鳴り響いた。 「何かな、と玄関の方を振り向くと、あっという間に黒い泥水が入ってきた」。田畑を潤す農業用水が、鉄砲水となって襲ってきた。 鈴木さんは腰の近くまで泥水に漬かり、居間の畳は浮き上がった。隣家や農業機械、スギの大木などが、濁流とともに鈴木さん方に次々と押し寄せた。 「怖くて怖くて、何が起きたのか分からなかった」。居間のガ
■地殻変動期に暮らす覚悟を 1日40回という猛烈な余震。茨城大学図書館の書庫に入り、床に25センチの厚さで積もった本のうえを裸足(はだし)で歩き、『大日本地震史料』と『新収日本地震史料』を探し回った。過去におきた巨大地震の経過をさぐり、この先のことを考えようと思った。地震記録をみて感じた。今後も、この島国ではしばらく地震が続くかもしれない。私も何かしなくてはいけない。理系の研究者と歴史学者が地震津波を研究する「歴史地震研究会」に入会することにした。 江戸時代以来、この国は5回の地震活動期を経験している。1610年頃の慶長期。1700年頃の元禄宝永期。1855年頃の安政期。1890年頃の明治中期。そして昭和20(1945)年頃の5回だ。50年か100年ごとに地震活動期がきている。一度、活動期に入ると、列島の地下構造の破壊がすすみ、数年から20年は地震津波が続いている。今回の大地震は東北三陸沖
東日本大震災で、10万年前に福島県中部の内陸にあったとされる古代の湖「郡山湖」の内側で、特に家屋倒壊などの被害が大きかったことが、同県玉川村出身で東大大学院生の小林達也さん(23)=地理学専攻=の調査で分かった。同じ地域でも湖岸の外側では被害が少なく、小林さんは「建物の老朽化もあるが、湖と被害の大きかった範囲がぴったり一致した」と話している。今月下旬の学会で発表する予定。 郡山湖は同県郡山市から矢吹町まで南北に広がっていた巨大な湖で、推定で猪苗代湖(約103平方キロ)の少なくとも3倍以上と考えられている。地層から約2万3000年前までに大部分は泥で埋まったとみられるが、一部はその後、沼地になっていたという。 県災害対策本部によると、今回の地震で海岸付近では揺れによる家屋倒壊は少なかったのに対し、郡山市や須賀川市など内陸部で家屋倒壊や地盤沈下などの被害が続出。郡山市では、県内で最も多い273
サーベイリサーチセンターは2011年4月28日、東日本大地震に関する宮城県沿岸部における被災地アンケートの調査結果を発表した。それによると本震発生後に避難したきっかけとしては「大津波の警報を聞いたから」とした人がもっとも多く約1/4にのぼっていることが分かった。次いで「地震の揺れ具合から津波がくると思った」「近所の人が避難するように言った」などが上位を占めている。一方で避難するタイミングとしては、本震の揺れが収まった直後の人が2割近くいるが、それ以上の人が「揺れの30分以上後」と答えている(発表リリース)。 今調査は2011年4月15日から17日にかけて、宮城県沿岸部(8市町18避難所)(南三陸町、女川町、石巻市、多賀城市、仙台市若林区、名取市、亘理町、山元町)を対象に、避難所に避難中の20歳以上の男女に対し、質問紙を用いた調査員による個別面接調査法で行われたもので、有効回答数は451人分
「東海アマ管理人」、ツイッターで原発関連の情報収集をした方なら、彼の名前と天才バカボンのアイコンをご存じだろう。 ↓反原発活動家でありながら、天皇制まで踏み込む彼の勇姿を見よ 東海アマ氏は反原発活動家として豊富な経験・見識をお持ちであるだけでなく、3月11日のあの大地震を見事に的中させ、その後も有益な情報を提供し続けている、ネット上の反原発派の中でもまさに極北ともいえる人だ。 東海アマ氏がツイッターで地震を見事的中させたツイートは以下のようなものだ。 8時35分猛烈耳鳴り体感! 圧力性でないので発生にやや時間かかる。非常に大きい規模。たぶん三陸沖余震でなく別の連鎖震源 posted at 08:38:19 彼の地震予知は、科学的データよりも「耳鳴り」「頭痛」「圧迫感」「不快感」「めまい」などの体感情報を重視するというユニークなものだ。 そんなものは当てにならないと思うだろうか?彼は断言する
東日本大震災で猛威をふるった津波は、過去に東北地方を襲った「貞観(じょうがん)地震」(869年)、「明治三陸地震」(1896年)という二つのタイプの大地震で発生した津波が複合して巨大化したことが佐竹健治・東京大地震研究所教授らの研究チームの調査で分かった。津波を起こした断層の長さは約350キロに及ぶ。5月に開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表する。 太平洋プレート(岩板)が沈み込む深部のプレート地震である貞観地震(深さ15~50キロ)では、津波による浸水が海岸から3~4キロ内陸まで達するなど被害が広範囲に及び、約1000人以上が水死したとされる。一方、比較的浅い日本海溝付近のプレート内で起きた明治三陸地震(深さ15キロ以内)では2万人以上が犠牲になった。 研究チームは、これら二つの地震での津波の被害状況などから津波をもたらした原因断層を推測。東日本大震災での海底水圧計などの変化と比べた結
東日本大震災を引き起こした三月十一日の巨大地震の影響で、茨城県南西部や東京湾北部、静岡県東部などの地域で地震が起こりやすくなっているとの解析結果を東京大地震研究所の研究グループがまとめ、二十二日発表した。政府が想定する首都圏直下型地震の震源域も含まれ、注意が必要と呼び掛けている。 大きな地震が起こると地下の力のかかり方が変化し、周辺の活断層に影響を及ぼす。ひずみがたまる向きに力が加われば地震が発生しやすくなるが、逆にひずみが解放されれば地震は起きにくくなる。 石辺岳男特任研究員(統計地震学)らは、一九七九年から二〇〇三年までに首都圏周辺で起きた約三万回の地震(マグニチュード2以上)で断層の動きを分析した。そして三十キロ四方の領域ごとに、東日本大震災後に地震が起こりやすくなった断層がどれぐらいあるかを調べた。
道路に現れた断層=八木浩司山形大教授提供断層によって、段差ができた道路=八木浩司山形大教授提供福島県いわき市内の畑に現れた断層=八木浩司山形大教授提供いわき市大久保地区の田で確認された断層=八木浩司山形大教授提供地表に断層が発見された場所 11日夕に最大震度6弱を観測した東日本大震災の余震(マグニチュード7.0)を起こした断層が、福島県いわき市の地表に現れているのを東北学院大や山形大、東京大などの研究チームが見つけた。少なくとも7キロにわたって、最大で上下に約1.2メートルの段差が確認された。 現地を調査した山形大地域教育文化学部の八木浩司教授によると、震源の付近には、長さ約20キロの井戸沢断層があることが知られており、その北端から7キロにわたって地表面で地面のずれが確認された。 いわき市田人町の畑や道路では上下に約1〜1.2メートル、水平に約30センチのずれがあり、西側の地面が下が
福島原発が大きな被害を受けたのに対し、震源地により近く、町は壊滅した女川の原発は若干のトラブルはあったものの、大丈夫であった。 三陸沖ではしばしば大津波が起きているため、女川原発では、津波に対する評価を行い、対策を立てていた。 東北電力 「女川原子力発電所における津波に対する安全評価と防災対策」 http://www.jnes.go.jp/content/000015486.pdf 東北電力では、以下の手法で、安全性は確認されたとしていた。 ①既往の津波の高さの調査 ②歴史的津波の選定→1611年の慶長津波(6~8m) ③予想最高水位(9.1m)、予想最低水位(-7.4m)の計算 ④津波による最高水位でも陸上構造物の被害がなく、最低水位時(数分間)も原子炉冷却用水量を確保 (引き波による潮位低下で、取水できなくなると冷却系が働かなくなる) 実際には、今回の地震による津波はその予想規模を遥か
”宮城県沖“に相当せず? 7日深夜の余震発生メカニズム 7日夜の地震で、補修を終えた道路が陥没した=8日午前6時ごろ、仙台市青葉区折立 宮城県沖を震源に7日深夜に発生した地震は、東日本大震災の余震で同県北部と中部で震度6強の揺れを観測した。当初、気象庁が発表した観測データは想定された宮城県沖地震に似ていたが、精査の結果、別のメカニズムである公算が大きくなった。日本列島の地殻では何が起き、宮城県沖地震に相当する激震がさらに発生する可能性はあるのか。大震災の余震の状況と今後の見通しをまとめた。(中本亮) 宮城県沖で発生した東日本大震災の余震に関し、東北大地震・噴火予知研究観測センターの海野徳仁教授(地震学)は「想定された宮城県沖地震とは異なるタイプの地震だった可能性が高い」との見方を示す。 海野教授によると、金華山に設置した衛星利用測位システム(GPS)の測定値を見ると、地殻は隆起して西に
東北新幹線 揺れ9秒前に減速 4月5日 19時20分 今回の地震で、東北新幹線は地震の揺れをいち早く検知するシステムが作動して、最初の揺れの9秒前、最も大きい揺れが起きる1分10秒前に非常ブレーキをかけて減速を始めていたことが分かりました。JR東日本は、この効果もあって新幹線が脱線を免れたとみて、データの詳しい解析を進めています。 地震発生当時、東北新幹線は27本の列車が乗客を乗せて走っていましたが、いずれも脱線せず停止しました。JR東日本は、東北新幹線の沿線のほかに、太平洋沿岸にも岩手県の宮古や宮城県の牡鹿半島などに9つの地震計を設置し、揺れをいち早く検知して列車を減速させる「早期地震検知システム」を備えています。今回は、東北新幹線の線路からおよそ50キロ離れた牡鹿半島の地震計が、午後2時47分3秒に運転中止の基準となる「120ガル」という地震の加速度を捉えました。このため、システムが自
東日本大地震津波の科学ドキュメンタリー:How the 2011 Japan Tsunami happened - 4 Channel No, science didn't save them. All scientists can tell is 'how it happened' (we know it already), not 'how to stop it' (of course not, I know...). The British Channel 4 documentary investigates the science behind the earthquake and tsunami, as it follows Professor Roger Bilham, Seismologist at University of Colorado, who visits no
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