2月25日、日銀と欧州中央銀行(ECB)の金融政策の枠組みには、似通った部分がある。それは、マイナス金利深掘りという金利面での追加緩和カードが存在していることをアピールし続け、それを織り込んだフォワードガイダンスも掲げていることである。上野泰也氏のコラム。写真は独フランクフルトのECB本部前。2011年12月撮影(2021年 ロイター/Ralph Orlowski) [東京 25日] - 日銀と欧州中央銀行(ECB)の金融政策の枠組みには、似通った部分がある。それは、マイナス金利深掘りという金利面での追加緩和カードが存在していることをアピールし続け、それを織り込んだフォワードガイダンスも掲げていることである。 ECBの主要政策金利は、平時であれば主軸になるレポ金利(固定金利主要リファイナンスオペ金利)0%、翌日物金利の変動幅(コリドー)の上限を規定する限界貸出ファシリティー金利0.25%、