図書館によるAPIの公開-PORTAの事例から- はじめに 最近、GoogleやAmazonをはじめ、多くのウェブサービスがAPI(Application Programming Interface)を公開している。図書館界においても、OCLCが検索用API(1)や、メタデータ間のクロスウォーク(CA1552参照)を行うことのできるAPI(2)を公開するなど、その動きが少しずつ広まっている。 一方で、APIがどのようなものであり、何が便利なのかについては、日本の図書館界ではまだあまり知られていないのではないかと思われる。 そこで、本稿ではAPI、その中でも特にWeb APIについて簡単に紹介するとともに、国立国会図書館デジタルアーカイブポータル(PORTA)の外部提供インタフェースについて述べ、Web APIの公開の意義について考察する。 Web APIとは そもそもAPIとは、あるプ