知事は法に則って口蹄疫撲滅に努めるべきである 鹿児島大学 岡本嘉六 「政治の世界は一寸先が闇」とは良く言ったものであり、「埋却地が見つからない」と発言していた某知事の真意が某大臣によって明かされた。「(殺処分した牛や豚の)埋却地についても、こちらは『とにかく早く埋めさせて』と求めたが(県などは)『(土地使用の対価となる)金の問題が片づくまで』と、少し認識が違っていた」と毎日新聞は伝えている。拡大防止よりも政府からどれだけ金を引き出すかに某知事は腐心してきたのであり、その様は某国が核開発停止の見返りに最大限の国際援助を引き出そうとした姿と二重写しになる。一方は核、一方は口蹄疫を武器に戦っていたのである。某国特有の手法だと思っていたが、某県知事も危険な脅しのテクニックを駆使していたようである。「何故擬似患畜の処分が進まないのか?」と怪訝に思っていたが、埋却地の借り上げ金額だったとは恐れ入った。