人間の集団に起こることは、規模がある限度を超えると、制御することはもちろん、状態を把握することも難しくなるということは、たとえば経済に関しては一定のコンセンサスがあると思う。 だから、不況に対して政府が何をすべきかということは、台風や地震のような自然災害に似たものとして語られる。 台風や地震を無くすることはできないし、起きたからと言って、起きたこと自体が政府の責任にはならない。政府の責任は、過去に起きた災害をしっかり調査して、次に備え予防策を練ることだ。そして、万が一それがまた起きた時の被害を最小限に留めることである。 不況もバブル崩壊もそれに似ている。波を無くすことではなくて、波をなだらかにすることが政府や中央銀行の役割とされている。 経済は、制御できるとしても、猛獣に芸を仕込むようなもので、猛獣が本気で暴れだしたら、人間には手に負えるはずはない。 私は、情報セキュリティについても、経済