さいたま赤十字病院(さいたま市中央区)で、小児科の常勤医師4人全員が退職の意向を示し、小児科の対応が必要なハイリスク妊婦の新規受け入れや、小児科専門外来への新規紹介患者の受け入れを一時中止する事態に陥っている。同病院は早期に後任医師を確保したい考えだが、全国的に小児科医不足が深刻化する中、めどは立っていない。 同病院によると、小児科の常勤医は現在4人で、全員が今夏から秋までの間に退職を希望。病院側は引き留めているが、全員退職する可能性が高いという。退職の理由は明らかにされていない。 持病や高齢などで出産時に危険が伴う「ハイリスク妊婦」は、未熟児を出産する場合も多い。産婦人科だけでなく小児科の対応も必要となるため、当面はハイリスク妊婦の新規受け入れは困難と判断した。小児科専門外来への新規紹介患者についても、長期診療が必要な患者に迷惑が掛かるとして、受け入れを一時中止している。 5月下旬にはホ
志木市立市民病院(同市上宗岡)の小児科入院医療休止問題で、周辺5市1町を代表して須田健治・新座市長と星野信吾・富士見市長が24日、上田清司知事を訪れ、入院医療存続のための常勤医師確保を求めて5市1町連名の要望書を渡した。しかし上田知事は「常勤医の派遣は無理」と厳しい見方を示した。 県からの常勤医派遣は、志木市長も知事に要望していたが、実現は困難になった。 須田市長らは県立小児医療センターからの派遣を求めたが、知事は「昨年なら対応できたが、既に4月の人事体制が決まり動かせない」と説明。「(常勤医は無理でも)朝霞地区の2次救急を崩壊させないため最大限努力する」と述べた。 須田市長は「厳しい言葉だったが淡い期待を抱いて帰りたい」と話した。一方、市民病院を退職する小児科医3人が和光市の菅野病院に移り、救急医療を続ける意向を示している点に触れ「菅野病院で小児救急をやってもらえるなら次善策として
志木市民病院の小児科休止に関して、一定の結論がまとまったようです。 和光市の菅野病院に小児科を開設し、そこへ現在の志木市民病院の医師3人が転籍することを前提に、菅野病院の小児科の本格稼働までは、現状のまま4月以降も暫定的に残るということになったようです。 以下転載した東京新聞の記事がおおむねこれまでの経緯含めて状況が端的にまとめられていると思います。 ●地域の医療資源は誰が責任を持って考えるべきなのか、考えさせられた事件でした。たまたま撤退するのが公立病院だったので、5市1町の首長、医療政策担当者、医師会などが動いたこともあって事態の収拾を図れましたが、これが純粋な民営病院だったときに、撤退の善後策に周辺市として関わり対応することはできたのか、という問題があります。 医療は公共の資源です。みんなで大事にするというモラルの面での努力も当然ですが、一方で、医療崩壊のようなモラルだけではどうしよ
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