4万冊と言われる蔵書と、月平均300冊と言われる膨大な読書の積み重ね。「知の怪物」との異名を持つ作家・佐藤優さんが、古典、ことわざ、聖書、小説、偉人など、さまざまなジャンルの中から選りすぐりの名言をセレクトし、独自の解説を加えていきます。人間の本質や心理を捉えた名言は、仕事や人間関係、人生に悩む多くの人に大きな力を与え、心を強くしてくれます。 読書の習慣がある人とそうでない人では、人生の充実度にだいぶ差がついてくる。それにはふたつの理由がある。 第一は、読書は情報を得るのにもっとも安価で確実な技法だということだ。あなたがロシアとの石油ビジネスを考えているとする。そのために専門家に会って3時間話を聞けば、コンサルタント料で数十万円を支払わなければならない。コンサルタント料は払わず、誰かのツテでホテルのレストランのランチに招待し話を聞いたとしても、2〜3万円はかかる(こういうとき、3千円くらい