こんな本を読んでみた。 「空飛ぶ山岳救助隊」羽根田治著 山と渓谷社 しばらく前に近所の古本屋さんで見つけた本。 1998年に書かれたものだ。 話では聞く「ヘリでの山岳レスキュー」だが、その実態はほとんど知らなかった。 この本は、そんなヘリでの山岳レスキューの、いわばパイオニアである「篠原秋彦」氏の半生を綴ったものである。 内容が山ネタということもありぐいぐいと引き込まれるように読んだが、一番私を引きつけたのは、「篠原秋彦」という人物像だった。 もともと山をやっていた篠原氏の生き様、そして山での仕事に対する姿勢は、まさに私が理想とする豪放磊落な山男そのものだった! 篠原氏の勤める会社「東邦航空」としてはレスキューはあくまでおまけ的業務であって、メインの仕事は山小屋への荷揚げなのだ。しかしひとたび救助要請の一報が入ればそれら荷揚げのスケジュールを後回しにして現場へと駆けつけるのだ。 そして救助