事実としてあるのは、近年まで「医師免許取得後原則5年以内」というような記載が募集要項にあった(現在はなし)ことです。理由については、元医系技官の方などがもっともらしく書かれていますが、省内でのブラックジョークを真に受けたのではないかと推測しています。 ご存知のとおり、役所の人事はかなり年功序列です。これはこれで問題かもしれませんが、ひとまず置くとします。医系技官の特徴は、この序列の計算が、入省後何年ではなく、医師免許取得後何年(≒卒後何年)であることです。 これは良い点と悪い点があります。入省年次で計算することになると、医者の世界での先輩後輩と役人の世界での先輩後輩が逆転することがあり、些かやり辛い場面がありますが、卒後年次で計算すればそれはおきません。一方で、卒後長く経ってから入省された方は、下積みを経験せずにいきなり管理職になったりして、世界の違い、文化の違いに戸惑うことがあります。