米国のある女性カメラマンは一昨年12月、父親ががんと診断されたことをきっかけに、新たなプロジェクトを始めた。母親も数年前から乳がんを患っており、両親と過ごせる時間が残り少ないと悟った彼女は、できるだけ2人のそばにいたいと、がんと闘う両親の日常をカメラに収め始めたという。そして今、辛い時間をお互いに支え合ってきた両親の前向きな姿を紹介した写真の数々は多くの人の心を揺さぶり、話題になっているようだ。 米紙ニューヨーク・デイリーニュースなどによると、「Cancer Family, Ongoing」と題した34枚の写真を紹介しているのは、ニューヨークで活動している28歳の女性カメラマンのナンシー・ボロウィックさん。彼女は当初、2011年9月に母ローレルさんが3度目の乳がんを患って闘病生活へ入ったときに、「彼女の写真を撮れば、より多くの時間を共に出来る」と、母親を被写体にしたプロジェクトを始めた。と