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著作権と栗原潔に関するpikayanのブックマーク (24)

  • ニコニコ動画に外国曲の演奏動画がアップ可能になる件 | 栗原潔のIT弁理士日記

    ニワンゴから「ニコニコ動画における海外楽曲の利用許諾についてJASRAC と締結合意へ」というプレスリリース(PDF)が出ました。これが実現すれば、ほとんどの海外楽曲の演奏動画をニコニコ動画(正確にはSMILEVIDEO)に合法的にアップ可能になります。 日国内で外国曲のカバーをライブハウスで演奏したり、CD化する場合には、外国の著作権者(通常は音楽出版社)や著作権管理団体と交渉する必要はなく、JASRACが包括的に権利処理を代行してくれます(訳詞などを行なう場合は別途出版社との直接契約が必要)。しかし、このような包括的権利処理においては動画と合わせて楽曲を使うという利用形態の権利(通称、シンクロ権)は範囲外でした。つまり、別途海外の権利者と交渉を行なう必要があったわけです(この場合、決まった窓口があるわけではないですし、料金も先方の言い値になってしまうので、ある程度の規模の事業として利

    ニコニコ動画に外国曲の演奏動画がアップ可能になる件 | 栗原潔のIT弁理士日記
  • 公取委によるJASRACへの排除命令でニコニコ動画はどうなるのか:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    昨年の4月に公取委がJASRACに立ち入り検査をした件、ほとんど記憶からなくなりかけていましたが、結局、排除命令が出るようです(ソース)。 この件で問題とされていたのは、放送局に対する「包括利用許諾契約」つまり、曲の使用ごとに料金を計算するのではなく、十把一絡げで料金を支払う方式です。これがJASRAC以外の著作権管理団体の参入障壁になっていると判断されたわけです。 包括利用許諾契約がなくなると、放送局の人は番組で使う曲を集計して報告しなくてはならなくなりますので、大変そうですが、どっちにしろこの作業は今までもやっていたのではないでしょうか?(放送局の現場についてはよく知りませんが。) さて、この排除命令がJASRACとニコニコ動画との関係においても適用されるかどうかはわかりません。しかし、仮に1曲ずつ報告が必要ということになっても、ニコ動はコンピュータで動いているわけですから、集計作業は

    公取委によるJASRACへの排除命令でニコニコ動画はどうなるのか:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 「ダウンロード違法化」が確定したようですね:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    津田大介さんのTwitter経由で知りましたが、私的録音録画小委員会において、ダウンロード違法化(正確には、未許諾でアップロードされたコンテンツを情を知った上でダウンロードする行為を私的目的複製の対象としないようにする)が確定のようですね。まあ、個人的には残念ですが、予想通りの展開です。 しかし、この改正によって当に効果があるかは疑問だと思っています。ちょっと前に実施されたアイシェア社の調査では「違法ファイルのダウンロード違法化によってCDやDVDなどの購入機会が増えると思うか?」との質問に対して、約70%「変わらない」と述べています。なお、この率は性別、年齢層にかかわらずほぼ同じです。 よく、ネットユーザーを中心に調査をすると結果がぶれることがありますが(ジョークとして「ネット調査によると日のインターネットの普及率は100%」なんていうのがありますね)、今回の調査はそもそもネットの世

    「ダウンロード違法化」が確定したようですね:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • JASRACの黒歴史にちょっと触れてみる:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    JASRACの公取立ち入りについて書いたエントリーで、 JASRACのすべてが大問題というわけではありません。比較的ちゃんとしている部分もあれば、問題ありな部分もあります。事実に基づいた冷静な批判を行なっていきたいものです。 なんて書きました。その時に引用しておけばよかったですが、heatwaveさんのブログのこのエントリーとかこのエントリーが参考になります。「日のCDが高いのはJASRACのせい」などというよくネットでありがちな批判が的外れであることがわかります。 と言いつつ、別に私はJASRACを全面的に信頼しているわけではありません。一般的に言って、大勢の人から金を集めて再分配する、競争原理があまり働いていない、法的に強制力のある権利を持っている、監督官庁から天下りを受けているという組織は、黙ってると腐敗しがちであるのは、社会保険庁等の例を出すまでもなく自明でしょう。 となるとやは

    JASRACの黒歴史にちょっと触れてみる:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 著作権管理事業における競争原理の続き(仮):栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    著作権管理事業における競争原理についての考察の続きです。ちょっと時間がないのでWikipediaレベルで調べたレベルの(仮)の内容です。 ケーススタディとして米国の状況があります。米国ではBMIとASCAPという二大著作権管理団体が競争状態にあります。そもそも、日で著作権等管理事業法ができて複数の著作権管理団体を作れるようにしたのも米国の制度をロールモデルにしていると思います。 では、米国においてこういう複数の著作権管理事業者がある状態で良い意味での競争原理が働いているかというと坂龍一さんは以下のように言われています(ソース) 「北米における演奏権については、私はASCAPと契約している。ASCAPの場合は、一般企業と同様にビジネスとしてやっており、契約の時も先方から 会いに来た。そのときに、市場原理が働いていることを実感した。著作権の管理業務についても、なるべく市場原理で自立させるべ

    著作権管理事業における競争原理の続き(仮):栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 著作権管理に競争原理は働かないのか?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    はてなダイアリでcopyrightさん(ちょっと変な感じですが)は以下のように書かれています。 なぜ、著作権の集中管理に置いて、公正な競争が利用者にメリットをもたらさないかと言うと、基的に著作物というのは代替物が無いからです。 例えば、Perfumeの「ポリリズム」をどうしても利用したいと思ったら、他の曲では代わりになりません。 Perfumeの曲を管理しているところから許諾を得ざるをえません。JASRACが管理していれば、JASRACから許諾を得なければならず、その時に他の団体との競争は発生しません。 自由な競争が無いというのは、JASRACの問題ではなく、代替物の無いところに「競争」を持ち込んだ著作権と管理事業法そのものの問題なのです。 確かに従来型の著作権管理のやり方ならそうだと思います。しかし、ネットの世界(というかデジタルの世界)に限って言えばそうでもないと思います。 私なりに

    著作権管理に競争原理は働かないのか?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • そもそも著作権利用の包括契約ってどーなのよ?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    音楽著作権管理のあるべき姿で言えば、使った分に応じて利用者(あるいは利用者にサービスを提供するプロバイダー)が料金を支払って、(可能な限り少ないピンハネで)著作権者(作曲家・作詞家)に利用料がわたるようにするのが理想でしょう。しかし、現実的には、全曲を申告するのは事務作業的にやってられないことが多いので包括契約にしているわけです。いわば、包括契約は妥協案です。 生演奏を提供するライブハウスやCDをかける音楽喫茶等では包括契約せざるを得ないことが多いと思われます。と言いつつ、今はネットでJASRACのデータベースを検索すればすぐ番号がわかりますし、通常のライブハウスであればそんなに負担はないかもしれません。ただ、一説には個別許諾にすると包括契約より高くなってしまうという話もあるようです(ライブハウスやジャズ喫茶とJASRACの関係についてはいろいろとあるようですが、まだ充分に調べ切れておりま

    そもそも著作権利用の包括契約ってどーなのよ?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • JASRACへの公取委立ち入りはニコニコ動画にどのような影響を与えるか?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    JASRACへの公取委立ち入りの件ですが、(紙の)日経夕刊にちょっと詳しく載っていました。 まず前提として説明しておくと、放送局とJASRACの間の契約は包括契約という形態になっており、放送局が収入に一定割合を乗じた金額を支払えば、自由にJASRAC管理曲を使えます。JASRACは徴収した利用料をサンプリング調査等に基づいて決めた分配率で各権利者に分配することになってます。どんぶり勘定方式ではありますが、事務手続きの容易さという点ではメリットがあります。 今回の件は、この包括契約に加えて何か不公正な契約があったのかと思っていましたが、日経の記事によると、「包括契約の仕組み自身」が問題とされたように読めます。つまり、JASRAC以外の著作権管理団体(JRC等)との契約では、個別の曲を申請する仕組みになっているので、放送局側が契約をいやがる(JASRACと包括契約しておけば95%の曲が使えるの

    JASRACへの公取委立ち入りはニコニコ動画にどのような影響を与えるか?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 【速報】公取委がJASRACに立ち入り検査:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    ソースは読売新聞です(追記:日経の方が詳しかったです)。「放送局との間で同業者の参入を阻害するような契約を結んでいた」疑いでだそうです。続報を待ちたいと思います。 以前もちょっと書きましたが、 (2006年9月より、)音楽著作権管理業は公正取引委員会の監視対象事業分野となっております(参照PDF)。 独占状態にあること自体が悪いわけではないですが、独占状態により公正な競争が妨げられていると判断された場合には今回のように公取委が介入してきます。そういう意味では、著作権管理事業も聖域でもなんでもなくて、他のビジネスと変わりません。 ところで、この事件により、2ちゃん等でまためちゃくちゃなJASRAC叩きが始まるかと思いますが、当ブログの読者の方はおわかりのように、JASRACのすべてが大問題というわけではありません。比較的ちゃんとしている部分もあれば、問題ありな部分もあります。事実に基づいた冷

    【速報】公取委がJASRACに立ち入り検査:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • ブックオフ問題にはどう対応すべきなのか?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    以前書いたブックオフに関するエントリーでは、ちょっとシニカルな物言いをしてしまいましたが、新古書店の問題に対して何らかの対応が必要そうな点については理解しております。 多くの人が新刊(特にマンガ)を買って読んだらすぐに新古書店に売る、そして、新古書店で買った人も読んですぐまた新古書店に売るというサイクルが繰り返されていると、著作権者にも(そして、出版社にも)対価がわたらない状態でどんどん二次流通が行われてしまいますので、クリエイターのインセンティブが失われてしまうという理屈は理解できます。 ただ、この問題の質のひとつは、定価を払って買って手元において何でも読み返したいようなクオリティの出版物が少ないということと、再販制度によって新刊書の市場価格が市場原理によって決まらないという点にあると思いますが、その話はとりあえずここでは触れません。 結論から言うと、現行法の枠組みで考えるならば、1度

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  • 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > そもそも何で国内曲とか外国曲とかややこしいことになっているのか? : ITmedia オルタナティブ・ブログ

    なんか今週はニコ動に振り回されてしまった感じであります。ところで、前回書いた質問(「静止画あるいは真っ黒画面にJASRAC管理外国曲を付けたものはアップできますか?」)について、ニコ動側から回答が帰ってきました。お答えはNGというこことです。「動画投稿サイト」としてJASRACと契約している以上、投稿されたものはすべて「動画」とみなすという運用のようです。 さて、そもそも、なぜ同じJASRAC管理曲でも国内曲はOKで外国曲はNGというややこしいことになっているのでしょうか? この説明をするためには、まず逆に、なぜ外国の曲を日で演奏したり、ネット配信(動画なし)したりする時に、その外国の著作権団体の許諾を受けなくてよいかを考えてみましょう。これは、世界各国の著作権管理団体がネットワークを結んで互いに許諾を行い、利用料のやり取りをしているからです(JASRACのサイトの「JASRACの国際ネ

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  • 【緊急】やはりニコ動でのJASRAC外国曲の利用はNGであった件:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    前々回に書いたニコニコ動画のお問い合わせ窓口からの回答は先方の勘違いだったようです。訂正のメールが来ました。 結局、A1.JASRAC管理の内国曲のみ利用可能、A2.ブログパーツ/ニコニコ外部プレーヤーの使用はOK、A3.タグ等でのJASRAC管理番号の表示は現状では不要ということだそうです。 ということで、フランス人の曲である「さよならをおしえて」は投稿者削除となりました。「砂に消えた涙」も準備中だったのに~ (T_T) 完全な静止画(口パクもなし)に外国曲付けた場合はどうなるのでしょうかね?それか、全く真っ暗な画像に外国曲だけとか?これは、別途聞いてみることにします。しかし、よくよく考えてみれば、「初音ミクsings」も外国曲(動画なし)の置き場として活かす道も出てきましたね。 また、前回に書いたeyeVIOとニコ動の違いですが、結局、JASRAC管理曲であることの提示の要・不要の違い

    【緊急】やはりニコ動でのJASRAC外国曲の利用はNGであった件:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > ブックオフが「著作物使用料に類するもの」を支払う意図は? : ITmedia オルタナティブ・ブログ

    はてブに「これはひどい」タグが大量に付けられるのが見えるような話ですが、新古書店のブックオフが著作者団体に「著作物使用料に類するもの」として1億円を支払う申し出をしたそうです(ソース、ただしブックオフ側からの正式コメントなし)。 古の販売については著作権者側には一銭も入りませんので、著作者団体が何らかの形で分け前をよこせと運動するのは一応うなずけます。しかし、それは法律の改定をするよう働きかけるという形で行うべきです。古の販売に著作権(譲渡権)が適用されない(ゆえに著作権者側に金が入らない)のは現在の著作権法で明確に規定されているからです。 著作権法26条の2では、正規の権利者からいったん譲渡された著作物には譲渡権は及ばないと明確に規定されています(解釈論とか契約でこうなっているという話ではありません)。ちなみに、譲渡とは有償、無償をとわず所有権を移転することです。このようにいったん正

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  • 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > 米国テレビ局のサイトはこんな感じになっているよという話 : ITmedia オルタナティブ・ブログ

    サウスパークのネット配信のことを書いたついでに、米国主要テレビ局のABC、CBS、NBC、FOXのサイトを簡単にチェックしてみました。各社に共通して言えるのは、超ドル箱番組(Prison Break、Lost、ER、The Simpsons等々)のフル・エピソード(番組全部)を無料で(強制CM視聴で)ストリーミング配信しているという点です。フル・エピソードの配信サービスはどのサイトでも中心的な位置づけになっています。これらの番組はテレビで放送された数時間から数日後にネット視聴可能になるようです。残念ながらIPチェックがかかっており、日からは視聴できませんが(一応)。 NBCでは、一部番組のダウンロードもできるようになっています(ダウンロードを観るときにCMをスキップできるかどうかは不明)。また、ABCではLOSTをHD配信してますね。2-Minute Replayというサービスを提供して

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  • 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > YouTubeがJASRACより先にJRCと契約してしまった件について : ITmedia オルタナティブ・ブログ

    津田大介さんのNatalieからの情報です。日付けで、YouTubeが著作権管理会社のJRC(ジャパンライツクリアランス)と包括契約したので、JRC管理曲を自分で歌ったり、VOCALOIDに歌わせたりした映像がアップ可能になります(CD音源や公式PVの使用はNGです、当然ですが)。 JRC管理曲は同社のWebサイトから検索できます(ちょっと使いにくい)。既に「初音ミクsings」でやった曲があれば、速効でMikuMikuDanceで棒立ち口パクPV作ってアップしようと思いましたが、やはりJASRACと比較すると曲数がかなり少ないので適当なものがありませんでした。(追加:よくよく考えてみれば、「初音ミクsings」ではJASRAC登録をチェックしてから打ち込みしているので、JRCに登録されているはずはなかったのでした(恥)) メジャーどころだと、ラルク、スピッツ、ミスチル、マイラバ、ラルク

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  • 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > 「著作権法を変えればそのまま流通が増えるのかというと、そんなことはない」は正論である : ITmedia オルタナティブ・ブログ

    タイトルの引用はITmediaの記事「“著作権の悪者探し”は何も生まない――「ニコ動」時代の今、前に進むために」での慶応義塾大学の岸博幸教授の発言です(岸先生はエイベックスの取締役でもありますね、こういう場では明かさないのでしょうか?それとも、岡田記者が省略しただけ?)。 岸先生がおっしゃることはもっともだと思います。米国で、DRMフリーの音楽配信が普及しているのも、主要テレビ局が(オマケコンテンツではない)キラー・コンテンツを丸ごとネット配信しているのも、著作権法で命じられたからではありません。各著作権者がビジネス上の判断で、過去の既得権に過剰にこだわらず、お客様(=一般消費者)の利便性を第一に、公正な競争を行った上の結果であります。 日の現行の著作権制度の元でも同じような顧客第一主義の公正な競争が実現できることが実証されれば、著作権制度を抜的に改革せよとの声も小さくなると思います(

    栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > 「著作権法を変えればそのまま流通が増えるのかというと、そんなことはない」は正論である : ITmedia オルタナティブ・ブログ
  • 私が考える「ネット法」(仮)(その1):栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    前々回に「ネット法」に総論賛成各論反対と書いたので対案なき反対はどうなのよということもありますし、日夜にクリプトン伊藤社長との会もあったりするので、その前に自分の考え方をまとめておきたいということもあって、まだ完全に調べ切れていない、かつ、まとめてきれていないのですが、(仮)ということで、私が考えるネット上でのあるべき著作権制度について思うところを書いてみたいと思います。 大前提1: ネット上で流通するデジタル・コンテンツに特化した制度を考える 現在の著作権法は一品ものの美術品から、(文化財というよりは)工業製品であるプログラムに至るまで何から何までをカバーしようとして崩壊しかけています。以前に経団連が発表していた著作権制度の複線化の方向性で、ネット上で流通するデジタル・コンテンツに特化した制度を考えるべきだと思います。なお、現状の著作権法をいじらないで完全に二階建て方式で実現できれば

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  • 「ネット法」について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    あの角川歴彦氏も参加されている「デジタル・コンテンツ法有識者フォーラム」という団体が「ネット法(仮称)」の制定を求める政策提言を発表したそうです(ソース1、 ソース2)。 ちょっと調べてみようかと思っていたら、詳しい資料が某法律事務所より送られてきました。普段お付き合いがあるところではないので、どういういきさつで送られたのかはわかりません(知財系のブロガーに軒並み送っているのかもしれません)が、せっかくなのでちょっとコメントしてみます(先に私としての結論を言っておくと、総論賛成、各論やや大いに異議ありというところです。) まず、「ネット法(仮)」のポイントですが、以下のような感じかと思います。 インターネット上でのデジタルコンテンツ流通に特化した法律を現行著作権法とは別に作り、ネットでの著作物利用を管理するための「ネット権」を創設する さまざまな権利者(作曲家、作詞家、実演家等々)の権利を

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  • 良い摸倣と悪い摸倣について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    だいぶ前の話になりますが、小椋佳さんが特ダネ!!に出たときに小倉さんとのインタビューで「『シクラメンのかほり』の詞はプレスリーの曲からヒントを得たんですよ」みたいなネタ元の話を盛んにしてました。 ユーミンも「『まちぶせ』の元ネタはフランソワーズアルディの『さよならを教えて』(初音ミクによる同曲)」なんてカミングアウトしていた記憶があります(この話、ソースがどうしても見つかりません、雑誌か何かに載った話だったのでしょうかね?ご存知の方教えて下さいな。)ユーミンについては、プロコルハルム「青い影」→「ひこうき雲」も有名です(さらに言えば、「青い影」はバッハのG線上のアリアのインスパイア)。他にも、「ツバメのように」という飛び降り自殺をした友達を歌った曲で「名も知らぬ掃除夫が路上のシミを洗っている」というような何ともやりきれないフレーズがあるのですが、これも「フランスの詩人の作品からヒントを得た

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  • 他のSNSの利用規約はどうなっているか:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    mixi以外のSNSやコミュニティ・サイトのユーザー・コンテンツに関する規約がどうなっているかを調べると興味深いかもしれません(既に誰か調べてる?)時間がないので、ワールドワイドでは大手、かつ、メディア企業が大株主で権利意識が強いと思われるMySpaceの日語版の利用規約はどうなっているかというと、当該部分を抜粋すると以下のような感じです。 Jp.MySpace.com は、お客様が、MySpaceサービスを利用して、MySpaceサービスに投稿、他の会員に送信、または他のユーザーとやりとりする文章、ファイル、画 像、写真、映像、音声、著作物(音楽著作物を含む)、肖像、その他の素材・情報等(以下まとめて「コンテンツ」といいます)については、著作権等を主張い たしません。お客様は、MySpaceサービスへの投稿後も、MySpaceサービスに投稿したご自分のコンテンツ等に関するすべての著作権

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