全国で唯一、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる、いわゆる「赤ちゃんポスト」が熊本市の民間病院に設置されて、10日で10年になります。それを前に病院側が会見を開き、「賛否両論あるが、社会に必要なシステムだ」と必要性を強調しました。 病院には平成27年度までの9年間に125人の子どもたちが預けられていて、蓮田理事長はこの10年を振り返り、「子どもの命を守るという点では役目を果たしてきたと思うが、預けられた赤ちゃんのその後の幸せを考えた時に、家庭的な環境で親子の関係を維持する形になっていないことに、ずいぶん悩んでいる」と述べました。 また、匿名で預けることができるシステムについて、蓮田健副院長は「賛否両論があるが、妊娠をどうしても隠し通さなければならない女性の最後の駆け込み寺として、社会に必要なシステムだと思う」と述べ、匿名の必要性を強調しました。 そして、今後の運営について、蓮田理事長は