今、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)に対してワクチン接種が進んでいます。一方、東京都では4回目の緊急事態宣言が出され感染も再び急拡大し、全国でインド型(デルタ株)の増加が危惧されています。発熱などCOVID-19を疑う症状が出たとき、自宅療養になったときにはどのような点に留意したらよいのか――。7月9日に行われたオンライン講座「新型コロナウイルスの今~安全なワクチン接種と千葉市医療機関の取り組み~」から、瀧口恭男先生(千葉市立青葉病院呼吸器内科統括部長兼感染対策室主査)のお話をまとめました。 まずCOVID-19で起こる症状と、「分岐点」とされるタイミングをお伝えしましょう。 主な症状としては呼吸器症状(せきや呼吸困難など)、発熱・悪寒、筋肉痛が起こり、さらに場合によって、吐き気・下痢、味覚・嗅覚障害などが現れることがあります。 典型的な経過としては、8割の方は発症してか