■身も蓋も無い、構文糖衣 構文糖衣(syntax sugar)という言葉は、Lisperあたりは知っていて当然だと思うが、プログラミング言語にあまり詳しくない方はもしかするとご存じないかもしれないので、一応説明しておこう。 そもそも糖衣というのは、薬やお菓子なんかを包んでいる砂糖の殻である(つるつるのプラスチックみたいなアレ。M&Msとか、マーブルチョコレートとかのアレ) 構文糖衣とは、苦い薬を飲みやすく糖衣でくるむように、面倒な構文と等価の構文を書くために用意された簡単な構文である。 デコレータ(修飾子:decorator)は、以下の構文を簡略化するための構文糖衣である。 func = decorator(func) これはそもそも、クラスメソッド、スタティックメソッドなどの登録操作を簡略化するための構文である。 例えば、クラスメソッドは…… class Class: ... def c