異類婚姻譚のアレンジの一つ。 異類と人間が結婚する物語は、本来は神(霊)と人間が結びつき、その力を手に入れるという信仰を現したものだったと思われる。だが古い信仰が忘れられると、人は異類を尊い神霊ではなく下等な妖怪とみなすようになり、《人間が化け物と結婚しなければならなくなった》理由付けを欲し、納得できる結末を試行錯誤して、物語は様々な形に変化していくことになった。ある枝の先では《化け物は魔法を掛けられた人間で、愛によって真の姿に戻った》と語られ、ある枝の先では《英雄が化け物を退治して、妻にされていた娘を救った》と語ったのである。 その枝別れの一つに《化け物と結婚しなければならなくなった娘が、自らの知恵で化け物を退治してしまう》という話群がある。独立して語られることもあるし、「姥皮(蛇婿~退治型)」のように[火焚き娘]の前段として語られることもある。勇気と知恵を兼ね備えた娘が、自分自身の努力
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く