東京都江東区猿江に在る猿江神社は、江戸の頃には猿江稲荷と呼ばれた神社です。地下鉄・住吉駅を起点とすると、南に進んで小名木川とぶつかったところが五本松。そこまで行かずに、やや手前を西へ曲がり、少し行ったところが猿江神社。猿江神社を更に西に進み、大横川に架かる橋が猿江橋。猿江橋から大横川沿いに南に進み、小名木川と交わるところが川舟番所(猿江船改番所跡)です。比較的狭いエリアに、時代小説の舞台が固まって存在しています。 猿江神社は、江戸の頃には別当寺である妙寿寺と同居していました。近江屋版切絵図「南本所堅川辺之地図(嘉永四年/1851年)」で、妙寿寺の脇に記されている「稲荷」が、現在の猿江神社です。別当寺というのは、神社と共に置かれたお寺のことで、現代人にとっては、宗教を異にする神様と仏様が同居しているのは何となく違和感があるかもしれませんが、江戸の頃には、多くの神社とお寺が敷地を同じくしていま
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