平日にはほぼ休みなく、毎日ご覧いただいた「やじうまWatch」、お楽しみいただけたでしょうか? 今年1年を記事から振り返る、と口で言うのは簡単だけれど、1年分の記事の数はやたら多く、読み返してまとめるのも自分で書いたものながらなかなか大変な作業となってしまった。以下、10項目に大きく分けてみた、やや偏った視点からのネット模様をどうぞお楽しみください。 ● 日米文化摩擦? 恥ずかしい、アマゾン「ほしい物リスト」流出 今年は、文化摩擦が引き起こしたような事件が多かったように思う。たとえば、アマゾンの「ほしい物リスト」の流出だ。自分の欲しいプレゼントのリストを、家族や友人に見せておく、そんな欧米の風習をそのままなぞったのが、アマゾンの「ほしい物リスト」だった。つまり、公開がデフォルトだったわけだけれど、日本では「自分が見るための、欲しい物メモ」と受け取られていた。他人には見せられないリストが当然
「読者が選ぶ2007年インターネット10大ニュース」の1位は動画共有サービスだったが、2008年は何が盛り上がるのだろうか? 常に感度の高いアンテナを立てているアルファブロガーの皆さんに、今年注目しているインターネット関連のサービスや技術などを自由回答形式で挙げてもらった。調査協力はアルファブロガー運営委員会。 ● 2008年も動画共有サービスの年となるか!? 回答をいただいたアルファブロガーは、湯川鶴章氏、finalvent氏、山口浩氏、いちる氏、kengo氏、COODOO氏、otsune氏、essa氏、コグレマサト氏、大西宏氏、秋元裕樹氏、iori3氏、美爾依(みにー)氏の13人(順不同)。 全体的な印象としては、各氏の意見が分かれたほか、特定のサービスや技術よりも大きな枠組みで、分野的に注目する考えも多かった。そのため、回答が集中したサービス・技術はなかったが、少数ながらも票を集めた
テレビや新聞などで取り上げられる機会も多く、ダントツの知名度を誇る巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」。圧倒的な利用者数、ユーザー登録不要で書き込める気軽さ、あらゆるジャンルをカバーする懐の広さは2007年の今も健在だ。 CGMやWeb 2.0という言葉が流行る前から、2ちゃんねるにはいろいろな情報が集積されていた。新デバイスの試用レビューから、ダニやゴキブリの退治方法のような生活情報、趣味や旅行、仕事や金融情報、ともかく多種多様なテーマの掲示板が設けられており、さらに現在も増殖中だ。ただし、2ちゃんねるの情報は玉石混淆。情報を見分ける目が必要だが、それを養うためにも、実際に2ちゃんねるにアクセスしていろいろな書き込みを読み、経験を積むのが一番の早道だろう。 すでに利用している人でも、2ちゃんねるのすべての板に目を通したことがあるという人はめったにいないだろう。自分に適した利用方法を見つけるた
ウェブルート・ソフトウェアが8月23日、2006年第2四半期(4~6月)におけるスパイウェアの被害状況をまとめた調査「State of Spyware」を発表した。それによると、個人ユーザーのスパイウェア感染率は89%に上るという。 この数値は、トロイの木馬やアドウェアなどのほかに、不正なCookieも含んだものだ。感染率が7割程度だった2005年下半期に比べると、着実に感染率が高まっている。 感染率が高まっている背景として、ウェブルート・ソフトウェアの野々下幸治テクニカルサポートディレクターは、「スパイウェアの配布方法が巧妙化している」と指摘。そこで同社の協力を得て、日本人が多く被害を受けているスパイウェアの巧妙な配布方法を画像キャプチャとともに解説したい。 ウェブルート・ソフトウェアは、スパイウェア対策ソリューションを提供する米Webroot Softwareの日本法人。個人向けにはス
本連載ではここまで、近年Webに起きている変化と、その背後にある構造、そしてTim O'Reilly氏の「Web 2.0とは何か」の読み解きをリンクさせながら、Webの進化について見てきました。 身近なブログや検索エンジンから、技術、マーケティング、ネットワーク分析など広い範囲に話が広がりましたので、今回は、第1回から第6回までをおさらいしておきたいと思います。 ■「Webはスケールフリー・ネットワーク」という世界観の発見 多くの方が既に実感してらっしゃると思いますが、ネットの特徴は「つながる」ことです。北海道のお店がWebサイトを持てば、東京や沖縄など全国にいるお客さんとも「つながり」やすくなります。部屋でブツブツ独り言をいうのでなくブログに書けば、どこかの誰かと「つながって」仲良くなれるかもしれません。 こうした個々の「つながり」が集まって、Webという大きな「ネットワーク(網状に形成
前回はTim O'Reilly氏の論文「What Is Web 2.0」にある「7つの原則」を、1つずつ読んでいきました。今回はこれを総括して、O'Reilly氏の語るWeb 2.0とは何なのか、を明らかにしていきます。 ■「Web 2.0企業のコアコンピタンス」とは O'Reilly氏は論文の最後に、「Web 2.0企業のコアコンピタンス(競争優位性の核になる部分)と考えられるもの」の概要として、次の7つのものを挙げています。 パッケージソフトウェアではなく、費用対効果にすぐれた、拡張性のあるサービス ユニークで他者が真似しにくいデータを核としてコントロールする。このデータは多くの人が使うほど、より豊かになる ユーザーを共同開発者として信頼する 集合知を利用する 顧客のセルフサービスを通して、ロングテールを活用する 単一デバイスのレベルを超えたソフトウェア 軽量なユーザーインターフェイス
これまでの3回で、今のWebで起きている現象を見ていきました。今回からはそれを踏まえて、「Web2.0」という言葉の生みの親であるTim O'Reilly氏の論文「What Is Web 2.0(Web2.0とは何か 次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル)」に沿って説明していきたいと思います。 O'Reilly氏の挙げられたポイントに沿いながら話を進めますが、大まかなイメージを掴みやすくするため、ディテールが漏れてしまう部分もあります。原文もWeb上で公開されていますので、より詳しく知りたい方はそちらにも目を通していただければと思います。以前に読んだことはあるけど、よくわからなかったよ、という方にとっても、再トライする助けになれば幸いです。 ■Web2.0の「7つの原則」 第1回にも書いたとおり、「Web2.0」とは特定の技術やソフトウェアを指すものではありません。進化する
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