GLOBE+で韓国映画やドラマのコラムを執筆している映画研究者の崔盛旭(チェ・ソンウク)さんが、『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史 歴史のダイナミズム、その光と影』(書肆侃侃房)を出版した。取り上げたのは映画44本(一部はドラマ)。映画の題材になった歴史的な事件や社会背景などを解説し、「映画というエンターテインメントを通じて、韓国を知る手引きにしてもらえれば」と崔さん。これまでの執筆活動などについて本人に聞いた。(聞き手・朴琴順) きっかけは『タクシー運転手』と「光州」 ――韓国映画と韓国の近現代史というテーマでコラムを書きはじめたのはどのようなきっかけだったのでしょうか。 2018年に「光州事件」※を扱った『タクシー運転手~約束は海を越えて~』が日本で公開されたときに、知人から背景について解説してもらえないかと依頼されたのです。それで上映会でトークを何度かしました。 そのうちにCyz