新種牡馬辞典、第二十二弾はスパロービート。1000mでも距離が長いと思わしめるほどのスピードの持ち主で、船橋記念を含むスプリント戦6連勝を達成した快速馬でした。残念ながら故障のため最盛期は短かったですが、今後は種牡馬としてのそのスピードを伝えてもらいたいところです。父はダート短距離界の名種牡馬*サウスヴィグラス。このスパロービートが今のところ*サウスヴィグラスにとって唯一の後継種牡馬となっており、その意味でも結果を残してもらいたいものです。
新種牡馬辞典、第二十二弾はスパロービート。1000mでも距離が長いと思わしめるほどのスピードの持ち主で、船橋記念を含むスプリント戦6連勝を達成した快速馬でした。残念ながら故障のため最盛期は短かったですが、今後は種牡馬としてのそのスピードを伝えてもらいたいところです。父はダート短距離界の名種牡馬*サウスヴィグラス。このスパロービートが今のところ*サウスヴィグラスにとって唯一の後継種牡馬となっており、その意味でも結果を残してもらいたいものです。
「海外版レッドリスト」第十弾はトウルビヨン系。現在競馬先進国に残っているヘロド系のほぼすべてが産駒のジェベルを経由した系統となっていますが、南米や東欧、そして障害戦線で一部ジェベルを経由しないトウルビヨン系が生き残っています。中でももう少しラインを伸ばせそうなのがポーランドに残っているディキシーランドの系統で、父系はリュパン賞勝ち馬トルナードから伸びている極めてマイナーなラインとなります。まだまだこんな化石のような血統が残っているんですね。 Tourbillon (FR) 1928 |Meridien (FR) 1936 | |Medium (FR) 1946 | | |Misti (FR) 1958 FR | | | | ・ガネー賞(FR) ・ジョッキークラブ大賞(ITY) | | | |Mistigri (FR) 1971 FR/1979-1995 | | | | | ・愛セントレジャ
「系統別種牡馬辞典」シリーズ第三十五弾はエタン系。ネイティヴダンサー系の一分岐で、*エタン自身は米国で2年、アイルランドで1年供用されたあとに日本に輸入され、何頭かの活躍馬を出しました。ただ、ここから父系は繋がらず、アイルランドの1年間で残した Sharpen Up が種牡馬として成功したことでラインが発展しました。日本におけるエタン系種牡馬も大半はこの Sharpen Up を経た系統ということになりますが、*エタン自身を超えるような種牡馬にめぐり合うことはできませんでした。 Native Dancer (USA) 1950 |*エタン Atan (USA) 1961 1戦1勝 | | ・重賞実績なし | |ユウダンサーズ 1971 17戦5勝 | | (3着) ・桜花賞 | |バンブトンハーレー 1978 52戦9勝 | | ・阪急杯 | |ヒロノワカコマ 1978 10戦4勝 Sir
「内国産レッドリスト」シリーズ第二弾はダンディルート系。トウルビヨン系種牡馬 Luthier を父に持つ*ダンディルートは孫の代にダイタクヘリオスやグルメフロンティアといった活躍馬を出すなど種牡馬の父として優れ、大いに父系を発展させました。さらにダイタクヘリオスからは名スプリンターのダイタクヤマトが出ており、数少ない「内国産3代目によるGI制覇」を達成した系統でもあります。 Luthier (FR) 1965 |*ダンディルート Dandy Lute (FR) 1972 12戦5勝 (1976〜1980) | | ・ラロシェット賞(FR-III) ・ラジョンシェール賞(FR-III) | |トウショウゴッド 1977 44戦7勝 (1985〜1989) | | | ・弥生賞 ・目黒記念(春) ・ダービー卿チャレンジT | | |ヌエボトウショウ 1987 26戦9勝 | | | ・愛知杯(
新種牡馬リーディングを振り返るシリーズ、続いては2003年の新種牡馬リーディング21位から35位まで。エムアイブラン、コンサートボーイ、キョウトシチー、シンコウウインディといったダートの一線級がランクインしていますが、この中ではコンサートボーイが辛うじて地方重賞の勝ち馬を送り出しただけで、ほとんど結果らしい結果を残せませんでした。一方でミスプロを父にもつ*グリーンアプローズ、ダンジグを父に持つタックスパラダイスらが数少ない産駒から活躍馬を出しており、血統の力をまざまざと見せつけています。 主に中央で走り通算54戦12勝。4歳の暮れにオープン入りすると、5歳時のアンタレスSで重賞初勝利を飾った。その後武蔵野Sを連覇するなど重賞を計4勝、5億円以上を稼ぎ出しており、GI未勝利にも関わらず父の産駒として賞金額5位に入っている。種牡馬としては当初は30〜40頭の牝馬を集めたが、4年目以降は一桁にま
新種牡馬リーディングを振り返るシリーズ、今回が1999年の新種牡馬リーディングのラストで、41位以下をすべて紹介していきます。さすがにここまでくると知名度はかなり低く、中央重賞を勝っている馬は*マチカネアレグロとマルマツエース、ルーブルアクトのみです。*キョウワアリシバは朝日チャレンジC3着が目立つ程度の種牡馬でしたが、数少ない産駒が中央で何頭も勝ち上がり、何と後継種牡馬も輩出しています。 ○外として輸入されたが、結局競走馬としてデビューすることなく種牡馬入りした。父もまた未勝利馬だった Fairy King で、母 Elvina はアイルランドで2勝をあげているが、やはり重賞実績はなかったようだ。のちに*ファルブラヴや*シンコウキングがGIを制す Fairy King だが、種牡馬入り当時はそこまで活躍馬が出ていたわけではなく、*ゾーチ自身は2年間で5頭の産駒を残しただけで早々に廃用とな
新種牡馬リーディングを振り返るシリーズ、続いては1999年の新種牡馬リーディング21位から30位まで。GI11勝の名牝*アゼリの父*ジェイドハンター、英ダービー馬*ハイライズの父*ハイエステイトなどの名が見えますが、種牡馬として結果を残すことはできませんでした。なお、岩手の雄・トウケイニセイが23位で、クラシックホースのナリタタイシンよりも順位が上でした。 米国で走り通算14戦6勝。4歳時にドンH(D9F)、ガルフストリームパークH(D10F)とGIを2勝した。引退後は米国で種牡馬入りし、GIを11勝し米年度代表馬にも輝いた名牝*アゼリなどを出して成功した。日本でも一年間リース供用されたが、受胎率が悪く血統登録されたのはたった26頭。結局この世代からはこれといった活躍馬は出ず、○外の*エーピーグランプリがラジオたんぱ賞を勝ったのが目立つ程度だった。なお、父系はチリのリーディングに輝いた S
芝で5戦負けなしの成績でOP東風Sを制し、今後が大いに期待されたが、重賞では複勝圏内にも入れず、OPを1勝するにとどまった。引退後はアイルランドからオファーがあって種牡馬入りすると伝えられたが、どういう経緯によるものか実際にはインドに渡って種牡馬入りした。日本からインドへ種牡馬が渡るのは1957年の年度代表馬、ハクチカラ以来40年ぶりのことである。ただ、不幸にも疝痛のため、わずか1年間の供用でこの世を去ってしまった。残された産駒はあわせて36頭で、現在3歳となっているが、今のところ産駒の活躍の噂は聞かない。インドの馬産については詳しくないが、1世代36頭というのは少ない方ではないと思うので、何とか父の名を残す活躍を期待したい。
2歳時にGI4連勝を含む7連勝を達成し、2歳ながら欧州年度代表馬に輝いた名馬。引退後は英国で種牡馬入りし、その後米国でも供用されたが、期待ほどの活躍はできず、1998年より日本で供用された。輸入後に○外として入ってきていた*ドラールアラビアンが帝王賞2着などの成績を残したが、早熟性に欠ける割に成長力も乏しいという産駒が多く、スイスへ再輸出された。スイスではかつて英国産馬 Tiger Groom がスイスダービーを制していたが、種牡馬として輸入してからは目立った成績は残さなかったようだ。
明日からは12月ということで、いよいよ今年も残すところあと1ヶ月ということになりました。何か中途半端なシリーズをダラダラとやっている感じですが、並行して当ブログのメインコンテンツのひとつである新種牡馬辞典'11の準備に取り掛かっているところです。今回も気合を入れていきます。 というわけで、まずは2011年度新種牡馬リストを作りましたので載せておきます。来年度は今年のディープインパクトのような圧倒的な存在がいないのですが、GIを5勝したダイワメジャー、年度代表馬アドマイヤムーンといった内国産馬と*ケイムホーム、*ファスリエフといった海外実績組の対決、といった様相でしょうか。 また、海外に種牡馬として輸出された日本馬が非常に多いのもこの世代の特徴で、これらの活躍も注目されるところでしょうか。個人的にはタマモクロス産駒ウインジェネラーレ、トロットサンダー産駒ウツミジョーダン、サクラバクシンオー産
*ハニーサックルヴァイン 1967 |*ミストウキョウIII 1972 ジュニアリーグS(USA-III)、シグネトS(USA-III) | |Tanksforcoming 1990 | | |One Number Short 1996 (2着)ヴァカヴィルH(USA-L) | | | |Wildcat Bettie B 2003 プライオレスBCS(USA-I) |*ハニードリーマー 1973 | |ダイナワールド 1980 | | |ナショナルフラッグ 1986 | | | |インターフラッグ 1993 ステイヤーズS(GII) | | | |マルカコマチ 1995 京都牝馬特別(GIII) | | | |ダイワジアン 1996 (3着)中山記念(GII) | | | |フラッグシップ 2002 (2着)福島牝馬S(GIII) | |ドリームビジョン 1986 | | |ドリームストー
Dongseo Daero は京王杯スプリングCの勝ち馬リンドホシを生産した小倉牧場の生産馬で、祖母でフラワーCを制したハセベルテックスも同牧場の生産馬である。1歳のサマーセールでJRAによって960万円で落札され、2歳時に韓国へ輸出されて現地でデビューした。競走成績は14戦8勝。韓国GIIIの釜山広域市長杯とガヴァナーズトロフィを制すなど約4億ウォン(3000万円)を稼いでおり、2つのコースレコードを残すなどかなりの活躍をしたようだ。ちなみにD1400mで1:24.3、D1800mで1:53.0という時計なので、だいたいレベル的には日本の500万〜1000万下くらいか。韓国には Menifee や Officer など名のある種牡馬が次々に輸入されていることもあり、種付けは毎年10頭前後と多くはないが、母系にコダマやミハルオーといったコテコテの日本血統を持つ同馬がどこまでやれるのか大いに
続いてはフェアウェイ系。現代競馬の主流血脈の祖、Pharos の全弟で、当初は同じように大成功を収めましたが、次第にスピード化の流れについていけなくなり、現在ではかなり衰退しています。ブランドフォード系と同じく、もともと欧州系のためこれといった種牡馬が残っているわけではありませんが、それほど多くない後継がかつての栄光を後世に伝えるべく奮闘しています。 Fairway … <合計 34頭 (71頭)>. |Fair Trial | |Court Martial | | |King's Bench *キングスベンチ | | | |Kinglike | | | | |The Last Like | | | | | |Betty's Like … 0頭 (1頭) | | |. | | |Jerry Honor | | | |Good Time II | | | | |Your Time | |
続きましてはブランドフォード系。ドイツの Monsun などのおかげで一部ではまだそれなりに勢いがある父系となっていますが、もともと欧州系のラインのため、北米ではほとんど有力な種牡馬はいません。ただ、一部は日本におけるハクホウクンのラインのように、その特殊な毛色から乗馬の世界で繁栄している系統もあります。 Blandford … <合計 65頭 (118頭)>. |Blenheim II | |Mahmoud | | |Billings | | | |Our Last Bill | | | | |Diamond Bill … 2頭 (2頭) | | |. | | |Mount Marcy | | | |Deerlands | | | | |Deer Lodge | | | | | |Milkie … <合計 33頭 (53頭)>. | | | | | | |Gold Apollo |
続いてはリボー系の親系統であるセントサイモン系に移ります。セントサイモン系といっても Ribot を除けば Prince Rose 、それも Princequillo の系統が大半を占めますが、ごくわずかながら Chaucer 〜 Bois Roussel の系統が残っていたり、Sicambre の系統が残っていたりとまだ多様性はある程度残っています。とはいえ、これといった目玉種牡馬がいるわけでもなく、今後は衰退の一途をたどるものと思われます。 St. Simon … <合計 655頭 (1303頭)>. |Persimmon | |Prince Palatine | | |Rose Prince | | | |Prince Rose … <合計 208頭 (457頭)>. | | | | |Sicambre | | | | | |Shantung | | | | | | |Felic
続きましてはリボー系。Ribot 自身はご存知イタリアの名馬で、種牡馬としても英愛でリーディングに輝きましたが、後継としては米国に輸出されてからの産駒が大活躍し、現在残っている系統はほとんどが北米で成功したものです。その中でも主流なのが競走馬としては二流ながら北米リーディングに輝いた His Majesty の系統で、100頭越えの種牡馬もおり、まだまだそれなりの勢いがありますが、やはりイメージどおり「一発屋系統」な印象は否めません。 Ribot … <合計 439頭 (822頭)>. |. |Prince Royal II *プリンスロイヤル | |Unconcious | | |Outlaw Image … 0頭 (2頭) |. |Maribeau | |Gentleman Gene | | |Joker … 2頭 (4頭) |. |Tom Rolfe | |Hoist the Fl
続いてはインリアリティ系。日本ではわずかに17頭しか生産されていなかった系統ですが、さすがにこの系統の父祖 Man o'War が「20世紀米国の100名馬」1位に選ばれているだけあって、種付け数にして2000頭を超え、産駒数も1000頭を軽く超えています。リーディングで上位争いする種牡馬もちらほら見受けられ、まだまだ覇権を争えるポテンシャルを秘めた系統といえるでしょう。 In Reality … <合計 1198頭 (2090頭)>. |. |Valid Appeal … <合計 431頭 (739頭)>. | |. | |World Appeal | | |Camp Izard … 2頭 (4頭) | | |So Rough … 0頭 (3頭) | |. | |Appeal for Justice … 0頭 (2頭) | |. | |Kipper Kelly | | |Kelly K
続きましてはハイペリオン系。全体で6万頭近い種付け頭数を誇る北米でさえ種付け頭数の合計はわずか100頭ほどで、完全にトレンドから取り残されてしまった印象があります。しかもそのうち種付け頭数が一桁の種牡馬が大半を占めており(供用された種牡馬のうち、実に1/3がわずか種付け数「1頭」)、もはや北米からハイペリオン系の復興を願うのは不可能でしょうか。 Hyperion … <合計 36頭 (101頭)>. |Stardust | |Star Kingdom … <合計 15頭 (45頭)>. | | |Noholme II | | | |Nodouble | | | | |Overskate | | | | | |Gettin Over … 0頭 (1頭) | | | | |. | | | | |Singular | | | | | |Hot and Smoggy … 0頭 (1頭) | |
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く