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ブックマーク / fujipon.hatenablog.com (14)

  • すぎやまこういち先生のこと - いつか電池がきれるまで

    www.itmedia.co.jp 90歳というのは、人生を終えるのには早すぎる、という年齢ではありません。 『ドラゴンクエスト』シリーズの最新作が発表されるたびに、僕は内心、すぎやまこういち先生の姿を思い浮かべ、どうか先生がずっと『ドラクエ』の音楽をつくり続けてくれますように、と願っていました。 堀井雄二、鳥山明、そして、すぎやまこういち。 この3人のうち、誰が欠けても、それは僕にとっての『ドラゴンクエスト』ではないから。 僕は高校時代、家の近くの『ベスト電器』のマイコンコーナーで、すぎやま先生の音楽をずっと聴いていました。 当時はまだマイコン(今のパソコン)が世の中にようやく浸透しはじめた頃で、そのマイコンコーナーには、新しもの好き、機械好きの人たちが集まっていたのです。 マイコンコーナーでは、さまざまなゲームのデモが流れていて、僕は何時間も、そこで『イース2』や『ザ・スクリーマー』『

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  • 「ホームレス」について、興味本位で書くことと『cakes』『note』の見世物小屋化 - いつか電池がきれるまで

    cakes.mu この記事が「炎上」しているというか、多くの批判を受けています。 僕も読んでみたのですが、なんとなく「取材」って言葉を使わなければ、もうちょっと風当たりは弱くなったのではないか、と感じました。 たとえば、「ホームレスの人たちと3年間付き合ってきてわかった、彼らのミニマリスト的生活術」とかいうタイトルにして「取材」という言葉を文中に出さなければ、こんなに叩かれることはなかった気がします。 『note』と『cakes』は、炎上しやすい題材をあえて扱っているのか、不祥事が多発したため、「炎上させたい人」に目をつけられているのだろうか(たぶんこの両方なんでしょうけど)。 3ヵ月くらい前に、ホームレスについて書いた、村田らむさんのを読みました。 fujipon.hatenadiary.com 村田さんは、長年「ヤバい現場」に自ら足を運んで書く、「実話系」のノンフィクションライターな

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  • クックパッドの凋落と「若者のGoogle離れ」 - いつか電池がきれるまで

    www.moneypost.jp togetter.com 僕自身はクックパッドをそんなに利用しているわけではないのですが、こういう記事をみていると、IT業界というのは、新しいサービスだと思っていたものが、いつのまにか時代遅れになってしまっているものなのだな、と痛感します。 そうか、もうすでに「クックパッド離れ」が進んでいるのか……と。 レシピが多すぎて、どれを選んでよいのかわからない。 ネタみたいなレシピもあって、外れを引いてしまうリスクが高い。 文字での説明だと、「短冊切り」とか「とろ火」とかいう説明が、具体的にどのくらいの大きさや火の強さなのか、イメージがわきにくい、という難点もあるのです。 「短冊」の形はわかるけど、どれくらいの幅なのか?と。 ただ、こういうのは、その人の料理スキルに依存しているところはあって、慣れている人にとっては「動画をいちいち早送りしたり巻き戻したりしながら観

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  • プロ野球のCSというのは、「理不尽なシステム」だからこそ盛り上がる。 - いつか電池がきれるまで

    www.asahi.com www.asahi.com 今當遠離臨表涕泣不知所言 ペナントレースで圧倒的な強さをみせて、2位阪神とは10ゲーム差、3位DeNAとは14.5ゲーム差で独走優勝した広島カープ。 しかしながら、昨年、黒田博樹が遺してくれた「宿題」である日シリーズ制覇の夢は、その日シリーズどころか、その前段階であるCSファイナルでDeNAの圧倒的な力の前に、儚く潰えたのです。 メディアでは、これを機に、「ペナントレースで独走したチームが、CSで負けて日シリーズに出られないなんて、モヤモヤする」という声が採りあげられ、CSの是非や現在の「1位チームには無条件にアドバンテージ1勝分」というシステムが適正なのかとどうか、と問いかける記事がいくつかありました。 ただ、カープファンのひとりとして、このCSで僕が感じたのは「こりゃ、どうしようもないな」という真っ黒な諦念でした。 また、周

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  • 『バニラ・エア』の件で、netgeekの記事に「釣られてしまった」人たちへ - いつか電池がきれるまで

    netgeek.biz これがホットエントリにあがっていて、やれやれ、と思いつつ、ブックマークコメントをみて驚きました。 b.hatena.ne.jp みんな、あまりにも釣られすぎ…… ブックマークコメントも、途中からは「揺り戻し」のように、「こういう煽りに乗せられちゃ危ない」と指摘する人が多くなってきているのですが、この『netgeek』のエントリは、あまりにも書いている人の木島さんへの悪感情が目立っているのです。 abematimes.com 同じ番組をまとめたこのサイトと読み比べてみてください。 (ちなみに、こちらは件の番組を放映したAbemaTVの関連サイト。当は、番組をちゃんと全部観るべきなのですが) だいぶ印象が違いますよね。 同じ材料で、こんなにできる料理は異なる。 冒頭のnetgeekの記事には、書いている人の「木島さんへの嫌悪感」が込められています。 小松靖アナ「木島さ

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  • カンニング竹山さんの「すべらない話」と他者の「感想」を否定するということ - いつか電池がきれるまで

    ninicosachico.hatenablog.com zuisho.hatenadiary.jp azanaerunawano5to4.hatenablog.com 「笑い」っていうのは、難しいよね。 fujipon.hatenablog.com 去年、上記のようなエントリを書きながら、「僕も『繊細チンピラ』なのかもしれないな……」って思っていたので、このカンニング竹山さんの話について、興味深く読みました。 あの番組、これらを読んだあとタイムシフト視聴したのですが、僕はあのエピソードに対して、「これは前田健さんのためにも『笑いとばす』のが供養になるのかな……差別的だとは思わないけれど、笑えるほど僕は竹山さんとも前田さんとも近くないしな……」と困惑した、というのが正直なところです。 まあ、バラエティ番組を先入観なしで観るのと、こんなふうに「検証」する気分で観るのとでは、全然違うでしょうけ

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    「番組でそういう背景説明がなされていないのが不満ならば、知ってほしい人が、ネットで補ってあげればいい。すぐに修正パッチをあてられるのは、オンラインのメリットなのだから。」
  • ブックオフを利用してるんだが、もうブックオフは限界かもしれない - いつか電池がきれるまで

    toyokeizai.net この記事が最近、けっこう話題になっていました。 こちらはこの記事へのブックマークコメント。 b.hatena.ne.jp ああ、嫌われてるなブックオフ、という感じです。 「ブックオフの現状」について考察した、こんなエントリもありました。 naruoe.hatenablog.com naruoe.hatenablog.com この「ブックオフに欲しいがない理由」も「ブックオフの買い取り価格について」も納得できる話なんですよね。 僕はそんなに熱心なブックオフの顧客じゃなくて、気が向いたら入ってみるくらいの付き合いです。 ブックオフのシステムに嫌悪感を示している作家や好きが多いというのも知っています。 僕が住んでいるような人口10万〜20万人くらいの地方都市には、そもそも「古屋」という選択肢がありませんし、実際に「を安く買える数少ない手段のひとつ」であった時

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  • 「日本死ね」の人の年収と「ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー」の憂鬱 - いつか電池がきれるまで

    togetter.com この人の年収云々より、働きたいのに、子どもを預けられなくて働けないという状況が存在するほうが問題だと思うのだけど、結局「見えやすいものを叩く」ほうに行ってしまうのだな、と思いながら、これを読んでいたのです。 そもそも、あの書き込みをした人が誰かを確実に裏づける証拠も現時点ではないわけだし、「日」が「殺害予告された!」と警察に訴えるということもありますまい。 年収がいくらだろうが、子どもは泣くときは泣くし、高収入だから放置しておいても大丈夫、なんて訳が無い。 中世の王侯貴族や現代の大富豪のように「乳母」とか「専用ベビーシッター」みたいな人がいるような大金持ちならともかく、世帯年収1000万円でも、どちらかが病気になったり、親の介護が必要になったら、一発レッドカードであることには変わりないはずなのに。 fujipon.hatenablog.com 人が働く理由のいち

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  • 『ジャパネットたかた』高田明前社長が伝えてきたこと - いつか電池がきれるまで

    stamefusa.hateblo.jp togetter.com 「ジャパネットたかた」の高田明前社長の最後の生放送、僕が住んでいる地域の地上波では観られず、こんなことになっていたというのを放送直後にネットで知りました。 観たかったなあ、これ。 個人的には、今後も2年に1回くらいは放映されるであろう『ラピュタ』よりも観ておきたかった。 いまや、ネットショッピングが一般的なものになってしまって、テレビ通販には「時代遅れな感じ」もあるのですが、『ジャパネットたかた』は、そんななかでも健闘しているようです。 これまで僕が見聞きしてきた、高田明前社長の発言のなかから、興味深いものを集めてみました。 『ダ・カーポ』610号(マガジンハウス)の特集記事「通販業界バカ売れの秘密」の「『ジャパネットたかた』高田明社長インタビュー」より。 インタビュアー:視聴者に訴える、注目されるMCのコツとは。 高田:

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  • 古館伊知郎さんの「空白の12年間」 - いつか電池がきれるまで

    www.asahi.com 古館伊知郎さん『報道ステーション』降板、というのをネットで見たときは、「ああ、ようやく、だな」と思ったのです。 僕のなかでは、あの時間帯は『ニュースステーション』=久米宏、というイメージがいまだに抜けないところがあるのだよなあ。 今朝のニュースで、「『報道ステーション』といえば古館さん、という感じなので、信じられません」と街頭インタビューに答えていた若い人をみて、「古館さんといえば『報道ステーション』のキャスター」というイメージの人も、少なからずいるのだな、ということもわかりました。 12年間、もうすぐ3000回、キャスターをやってきたのですから、それも当然のことではあるんですよね。 それこそ、僕の「報道の古館伊知郎」への違和感というのは、「ドラえもんは大山のぶ代で、水田わさびは認めない!」と言いながら、『ドラえもん』を今は観ていない大人たちみたいなものかもしれ

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  • 出川哲朗さんが語り尽くせなかった「リアクション芸とコンプライアンス」 - いつか電池がきれるまで

    今年もほとんど観ることができなかったのですが、長男を連れて出かける道中、車の中で音だけ聴いていたんですよ、『FNS27時間テレビ』。 その時間は、「お笑い芸人、気のプレゼン大会」というのをやっていて、出川哲朗さんが登場してきました。 そこで、出川さんが「リアクション芸人が語るコンプライアンス問題の質」というタイトルで、なんだか真剣に話を始めたのです。 以下、出川さんの話(録画したものから、大意を活かす形で、大まかに書き起こしています)。 ぼく、この件について、いつか話をしたいと思っていたので、この機会を与えてくれたフジテレビに、ありがとうございます。今回わたしが話すのは「コンプライアンス問題の核心」です。 「コンプライアンスがあるから、最近面白い番組ができないですよね〜出川さん。昔はコンプライアンスがなかったから、無茶ができてよかったですねえ」なんて声を聞きます。 コンプライアンスはわ

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    popup-desktop 2015/07/28
    「「笑い」と「正しさ」って、ものすごく相性が悪いんじゃないか」「「笑い」と「コンプライアンス」の話は、グレーゾーンが広すぎる。」
  • 「いつから僕たちは手を叩きながら笑うようになったのか」 - いつか電池がきれるまで

    映画監督、ノンフィクション作家の森達也さんと、さまざまな世代、立場の人たちとの対話をまとめた『アは「愛国」のア』(森達也著・潮出版社)というを読んでいたら、こんな話がでてきたんですよ。 森達也:数年前に、ゼミの学生たちと飲みに行ったとき、誰かのギャグに対して他の学生たちが、手を叩きながら笑うことに気づきました。拍手ではなくて、柏手のようにして、笑う時に顔の前で手を叩く。僕たちが若い頃にはなかった習慣です。いつこんな作法が始まったのだろうと不思議だったけれど。 D:言われたらそうですね。でも当たり前のように手を叩いていました。 森:もしかしたら世界的な傾向なのだろうかと思ったこともあった。でも去年。ヨーロッパで学生たちを観察する機会があったけれど、笑うときに手を叩くことはなかった。日だけかもしれない。そこから推察すると、テレビのお笑い番組の影響なんだと思う。関根勤さんなんかが典型だけど、

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  • 「デスブログ」とか、カンニング竹山さんの「女性芸人差別」とか。 - いつか電池がきれるまで

    参考リンク(1):H-Yamaguchi.net: 「デスブログ」といういじめ これは当にその通りだと思うのです。 そもそも、「いま」のことをマメにブログに書いている人ならば、事件が起こればそれに関連していることをどこかに書いてある可能性は高い。 突き詰めれば、「Yahoo!ニュースはデスサイトだ!」とかいう話になってしまうわけで。 ちなみに、その『デスブログ』とか揶揄されているのは、このサイトなんですけどね(多くの人は知っているとは思いますが)。 参考リンク(2):東原亜希オフィシャルブログ 『ひがしはらですが?』 昨日、今週の月曜日に放送された『お試しかっ!』のスペシャルを録画で観ていたんですよ。 僕は『お試しかっ!』けっこう好きで、よく観るのですが、番組の冒頭で、ちょっと気になる場面があって。 その日のVIPゲストは、ドラマの番宣に出てきたらしい相武紗季さんだったのですけど、カンニ

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  • 「メールマガジンを週1回出さなければならない人生」 - いつか電池がきれるまで

    参考リンク:家入氏の有料謝罪メルマガを買ってみた - Hagex-day.info 週に1回発行のメールマガジンが、1回も発行されておらず、読者側から抗議しないとお金も返ってこないというのは、さすがにひどい話です。家入さんのメールマガジンを購読している人の大部分は、家入さんのファンだと思われますので、もしかしたら、「まあ、そういう不安定なとことがある人だっているのは、わかってんだけどさー」というくらいのスタンスで、状況を見守っているのかもしれません。 家入さんは、著書『もっと自由に働きたい』のなかで、こんなふうに仰っています。 (このの感想は、こちらで書きました) (以下『もっと自由に働きたい』からの引用) 僕は、大きな野望があったわけでも、成し遂げたい事業があったわけでもなく、消去法で社長になった。会社勤めが嫌で、結婚して子どもができたタイミングで、子を養えるくらいの収入を在宅仕事

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