国の基準値を超える放射性セシウムを含む焼却灰が千葉県から運び込まれた秋田県大館市と小坂町で3日、首都圏などから運ばれ、仮置きされている焼却灰計245トンを搬出元の自治体に返却する作業が始まった。 両市町では7月、千葉県松戸市と流山市から基準値超のセシウムが検出された灰が運び込まれ、一部が小坂町の処分場で埋め立て処分されたことが判明。それ以外に千葉、埼玉、神奈川、栃木、茨城、静岡6県の6市町4組合から受け入れていた焼却灰は基準値以下だったが、両市町の処分場関連の敷地に仮置きされていた。 大館、小坂両市町は灰の受け入れ再開を目指したが、地元住民らが強く反発し、処分場を運営する「DOWAエコシステム」(東京都)が返却を決めた。