編「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会 まんがみなみななみ 『まんが クラスメイトは外国人 多文化共生20の物語』 2009年4月10日初版第1刷 明石書店 1200円+税 本書、私のような日本語教師には待望の書である。 本書の「20の物語」の主人公と「つながる外国」(国籍または出身国・地域または関連国・民族)はそれぞれ、ディエゴ(ブラジル)・ユヘ(在日韓国人3世)・リカルド(ボリビア)・フォン(ベトナム)・ネブローズ(クルド)・ブライアン(フィリピン)・ソフィーラ(カンボジア)・アリ(イラン)たち。彼ら・彼女らの共通点は、自ら選んで主体的に日本に来た(いる)わけではないこと、絶対的少数派(マイノリティ)であるがゆえの差別や偏見にさらされていること、だろうか。学校に行きたい・日本にいたいと希望してもさまざまな困難がある。アイデンティティをどこに見出せばいいのか五里霧中である。日本人