今年も大いに猛威を振るっているスギ花粉。横綱級の花粉症である筆者が、喉から手が出るほど食べたい"コメ"があります。それは農研機構が開発した「スギ花粉米」です。コメを食べることによって花粉症を治してしまおうという夢のようなお話。現在、その実用化に向けた動きが加速しています。 そもそも花粉症とは? 花粉症はいわば免疫システムの暴走状態。ときに大して害のない異物(抗原)にまで過剰に反応してしまうのがアレルギーです。 我々の体に備わる免疫システムでは、さまざまな免疫細胞がはたらいています。主な役者はT細胞とB細部というリンパ球です。 T細胞の中でも「ヘルパーT細胞」は免疫反応の全体をコントロールする“司令官”です。B細胞は、ひとつひとつの抗原に対応した「抗体」をつくる役割を担っています。抗体は抗原を無力化させるための“武器”です。細菌などが侵入した場合は主に「IgG抗体」が抗原に結合。その抗原を記
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