滅びる。衰退。退廃。これらの言葉って、ネガティブに使われるけど実は凄く心地よい。 万物は永久不変じゃない何時か失われる。 空気のように当たり前に存在しながら誰もが克服することが出来ない事実。 この事実に対して、それらの言葉は、克服までは出来ないが達観する。 否定はしない肯定もしない。ただ、ありのまま受け入れる。 それはとても安らかで優しい。 滅亡への欲求は、何時でも社会がそれを阻んだ。 それに抗うことが唯一認められた価値観とされ その正しさを示すかのように社会は前に発展した。 でも今は、個人の意志が尊重される。様々な価値観は全て肯定される。 全ての価値観を肯定するために、最も合理的な正しさが肯定される。 そこに個々の意思の介在など許されない。 古い統一的な価値観の終焉を告げながら経済は衰退する。 少子化問題のような様々な対処療法は、それ自身が末期がんの治療の様な滅びがあり 苦しんで生きるこ