連載目次 IT訴訟事例を例にとり、トラブルの予防策と対処法を解説する本連載。今回は、データベースの著作権について解説する。 著作権については過去に、プログラムや画面設計について何度か取り上げてきたが、データベースについては、分かりやすい裁判の例がなかった。しかし、2016年1月に知財高等裁判所でかなり具体的な判例が出たので紹介する。 データベースも著作権保護の対象? 「データサイエンティスト」という職種が、プログラマーや設計者と同じか、それ以上に評価されるようになったことからも分かるように、昨今は「データ」がはやりである。 データの重要性が増すにつれ、それを格納する「データベース」もまた、重要度を増してくる。多数のデータを格納し、迅速かつ容易に高度な検索や分析を行えるデータベースは、それそのものが貴重なソフトウェア資産であり、自らが創意工夫して作ったデータベースの設計や定義を、他人が勝手に
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