ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (464)

  • 結核、炭疽、コレラを究明 「細菌学の父」ロベルト・コッホ

    1900年頃、研究所で顕微鏡をのぞき込むロベルト・コッホ。(SÜDDEUTSCHE ZEITUNG PHOTO/AGE FOTOSTOCK) 結核は、何千年にもわたって人類を苦しめてきた。インドでは3300年前、中国ではその1000年後に、結核の存在が文献に記されている。古代ギリシャの医者、ヒポクラテスは「当時流行していた病気の中で最も重大なもの」と呼んだ。1680年、英国の作家ジョン・バニヤンは、結核を「死をもたらすあらゆる者の中の船長」と位置づけた。(参考記事:「ヨーロッパ人の1/3が死んだ「黒死病」、歴史の教訓」) 19世紀の欧米では結核が猛威をふるい、7人に1人が死亡したと推定されている。プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』、ドストエフスキーの小説『罪と罰』、ムンクの絵画『病める子』など、当時の偉大な芸術作品のなかでも取り上げられたように、結核は社会に大きなショックを与えた。 18

    結核、炭疽、コレラを究明 「細菌学の父」ロベルト・コッホ
    prna79
    prna79 2021/09/22
    “これらの法則は「コッホの原則」と呼ばれ、病原体である細菌を特定する際のチェックリストとなっている…コッホは医学を…「迷信ではなく科学を武器とした知的な闘い」へと発展させたのである。”
  • クモやサソリの鋭い“武器”、強化の鍵は均一な重金属だった

    虹色の鋏角(きょうかく)を見せるハエトリグモの一種(Phidippus regius)。(PHOTOGRAPH BY EMANUELE BIGGI, NATURE PICTURE LIBRARY) マダニはシカにかみつく際、厚い毛皮を突き破らなければならない。ハキリアリは、頑丈な熱帯植物の葉をいとも簡単に切り裂く。サソリは尾を使って、自分より何倍も大きい獲物に毒を注入する。(参考記事:「自ら毒の体験も、生物毒に魅せられた科学者たち、新薬開発目指し」) 米オレゴン大学の物理学者ロバート・スコフィールド氏は、こうした驚異的な生物たちに魅了されてきた。小さな彼らは、どうやってそのような桁外れの力を発揮しているのだろうか? 9月1日付けで学術誌「Scientific Reports」に掲載された氏らの論文によると、その答えは、彼らがもつ“武器”や“道具”の原子レベルの構造にあるという。 一部の無脊

    クモやサソリの鋭い“武器”、強化の鍵は均一な重金属だった
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    prna79 2021/09/18
    “今回発見されたのと同様のたんぱく質と重金属の原子配列を使って道具を作れば、軽くて丈夫で、日常的な取り扱いに耐えられる製品ができる可能性がある” バイオミメティクス
  • マンモスとゾウのハイブリッド作成計画、米で始動、気候変動対策

    フロリダ州マイアミビーチに展示されているマンモスの骨格の彫刻。ダミエン・ヒルスト氏作。(PHOTOGRAPH BY JEFFREY GREENBERG, EDUCATION IMAGES, UNIVERSAL IMAGES GROUP VIA GETTY) 米ハーバード大学の遺伝学者ジョージ・チャーチ氏と起業家のベン・ラム氏は9月13日、「コロッサル」というスタートアップ企業を立ち上げ、絶滅したマンモスに似たゾウを遺伝子工学で誕生させるという計画を発表した。ケナガマンモス(Mammuthus primigenius)のDNAを使って、北極圏の気候に適応したアジアゾウ(Elephas maximus)とのハイブリッドを作るという。 後で述べるように、一部の科学者は、ハイブリッドゾウが北極圏にある永久凍土の融解を遅らせ、気候変動の影響を抑えられると考えている。長期的には、ハイブリッドゾウの導入

    マンモスとゾウのハイブリッド作成計画、米で始動、気候変動対策
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    prna79 2021/09/18
    “絶滅したマンモスに似たゾウを遺伝子工学で誕生させるという計画を発表した。ケナガマンモス…のDNAを使って、北極圏の気候に適応したアジアゾウ…とのハイブリッドを作るという。”
  • 学校でのマスク義務化めぐり対立が激化、新学期迎え、米国

    2021年8月10日、米国フロリダ州のブロワード郡教育委員会の外で行われた抗議活動で、マスクの着用を訴える女性(左)に、マスクは不要だと説得を試みるマスク反対派の女性(右)。(PHOTOGRAPH BY AMY BETH BENNETT, SOUTH FLORIDA SUN-SENTINEL VIA AP) 新型コロナウイルスに感染して入院する子どもの数が過去最高を記録する中、米国のいくつかの州で学校でのマスク着用義務をめぐり激しい攻防が繰り広げられている。 米テキサス州に住む8歳のボビー・キャンベル君は、今年こそは学校で対面授業を受けたいと願っていた。しかし彼の願いは叶わないかもしれない。 「ボビーは去年、学校の科学の課題でマスクの効果について調べたので、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するには、マスクの着用が重要であることをよく知っているのです」。ボビーの母親で、テキサス州プラノで医

    学校でのマスク義務化めぐり対立が激化、新学期迎え、米国
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    prna79 2021/09/08
    “当初、テキサス州最高裁判所はアボット知事によるマスク義務化禁止令を支持したが、保護者が提起した一連の訴訟の1つにより、アボット知事のマスク義務化禁止令は差し止められ…ている。”
  • 新型コロナ、“無症状”でも無害とは限らない

    2021年6月21日、米カリフォルニア州パロアルトのスタンフォード大学新型コロナ後遺症クリニックで患者のロージー・フローレスさんを診察するエクトル・ボニーヤ医師。(PHOTOGRAPH BY STANFORD MEDICINE) 2020年2〜3月に横浜港で隔離されていたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で新型コロナウイルスに感染した人の肺の画像を初めて見たとき、米スクリプス・トランスレーショナル研究所のエリック・トポル所長は心配になった。PCR検査で陽性となった104人の乗客のうち、76人は無症状だった。にもかかわらず、その54%のCT画像に、肺に水がたまっていることを示す「すりガラス陰影」と呼ばれる灰色の斑点が見られたのだ。 「これが事実だと確認されれば、症状がなくても無害とは限らないことを示唆している」。トポル氏は、ダニエル・オラン氏とともに著した総説論文でそう警告している

    新型コロナ、“無症状”でも無害とは限らない
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    prna79 2021/09/08
    “新型コロナへの無症状感染が健康に及ぼす影響はまだ不明だが、「ワクチンが安全で有効であることはわかっています」”
  • 太陽系に未知の惑星、99.6%存在、天の川の方向

    一部の天文学者たちは、太陽系外縁のどこかに、地球のおよそ6倍の質量をもつ惑星が潜んでいると考えている。(CALTECH/R. HURT (IPAC)) 太陽系にまつわる謎のなかでも特に興味深いのは、海王星の外側に巨大な氷の惑星が当にあるのかどうか、という問題だ。もし実在すれば太陽系第9の惑星となることから、仮に「プラネット・ナイン」と呼ばれているが、この仮説は、提唱された当時から賛否両論を巻き起こしてきた。一部の小さな天体が描く奇妙な軌道から推定されたものだからだ。 そんななか、米カリフォルニア工科大学の天文学者であるマイク・ブラウン氏とコンスタンティン・バティギン氏は、もしプラネット・ナインが実在するとすれば、これまで考えられていたよりも地球に近く、より明るく、見つけやすいだろうという分析結果を発表した。両氏による論文は、学術誌「Astronomical Journal」に8月22日に

    太陽系に未知の惑星、99.6%存在、天の川の方向
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    prna79 2021/09/08
    “「あと1~2年でプラネット・ナインは見つかると思います」と、ブラウン氏は自信を見せる。ただし、「ここ5年ほど、毎年同じ予測を立てていますけどね。私は超楽観的な性格なので」と付け加えた。”
  • コロナで注目の抗寄生虫薬イベルメクチン、今わかっていること

    イベルメクチンは、家畜の体内にいる寄生虫を駆除するために使用される。写真は米ワイオミング州の牧場で飼育されているウシたち。(PHOTOGRAPH BY CHARLIE HAMILTON JAMES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米国ではワクチンを接種していない人の間で、抗寄生虫薬「イベルメクチン」の需要が高まっている。デルタ株が急速に拡大する中、ワクチンに懐疑的な人々が代替薬を求めて、一部の医師や支持者が奇跡の治療薬として盛んに宣伝しているイベルメクチンにたどり着いたのだ。 米品医薬品局(FDA)は、人や動物における特定の寄生虫の治療薬としてイベルメクチンを承認しているが、新型コロナに対する使用は許可していない(訳注:日国内でも新型コロナ治療薬としては未承認)。 フロリダ州、ミシシッピ州、テキサス州を含む複数の州の中毒管理センターは、イベルメクチンの誤用や過剰摂

    コロナで注目の抗寄生虫薬イベルメクチン、今わかっていること
    prna79
    prna79 2021/09/08
    “イベルメクチンの製造元である米製薬大手メルクでさえ、科学文献を独自に分析した結果、新型コロナに対する同薬の使用は支持されないとする声明を2021年2月に発表した。”
  • 売られるチーター

    アスターと名づけられた生後7カ月のチーター。密売人に売り渡される前に当局によって保護された。毎年、多くのチーターの子(ことによると数百頭もの)が、ソマリランドからペルシャ湾岸諸国へ違法に売買されている。(PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI) アフリカでは幼いチーターが捕らえられ、ペットとして売られる違法取引が横行している。犯罪組織による密輸の現状と、ソマリランド当局の撲滅活動を追った。 この動物に見覚えがありますか? 検察官はケージに押し込められた5頭の幼いチーターを指して、そう質問した。法廷の前方にある格子で囲まれた小部屋には2人の被告人がいる。鳥のさえずりのようにも聞こえるチーターの悲痛な鳴き声が、コンクリートの床や壁に響き渡った。 被告人の一人、アブディラフマーン・ユスフ・マフディ(通称アブディ・ハヤワーン)は、チーターに目をやると、「一度も見たことがありませ

    売られるチーター
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    prna79 2021/09/03
    “密売人たちは…授乳期の母親が巣に戻るのを追跡したりして子を連れ去る…生き延びたチーターはペットとしてサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、クウェートなどの湾岸諸国に売られていく。”
  • 土星の中心にスープ状の巨大なコア、最新研究で解明

    科学者たちは土星の環に見られる波を観測することで、土星のコアの大きさと形を測定することができた。そのコアは想像よりもはるかに大きく、奇妙だった。(PHOTOGRAPH BY NASA, JPL) 土星の内部にあるコア(核)は、直径の60%を占める巨大なものであること、また、氷と岩石とガスが混ざり合った奇妙なスープ状の塊であるらしいことが、最新の研究でわかった。土星の環から解き明かしたこの研究成果は、8月16日付けで天文学の専門誌「ネイチャー・アストロノミー」に発表された。 「巨大なコアです。私たちが予想していたものとはまったく違っていました」と、論文の著者の1人である米カリフォルニア工科大学のクリス・マンコビック氏は語る。 この意外な研究成果は、土星が形成された仕組みや、磁場が生まれる仕組みについても、科学者たちに再考を迫ることになる。「土星のコアが複雑であることはある程度予想していました

    土星の中心にスープ状の巨大なコア、最新研究で解明
    prna79
    prna79 2021/08/28
    “土星の内部にあるコア(核)は、直径の60%を占める巨大なものであること、また、氷と岩石とガスが混ざり合った奇妙なスープ状の塊であるらしいことが、最新の研究でわかった”
  • 2021年登録の世界遺産、34件が新たに加わりリバプールは抹消

    2021年、ユネスコの世界遺産リストに新たに34件が追加された。 イラン縦貫鉄道、ヨーロッパの大温泉保養都市群、フランスの灯台、イタリアの14世紀のフレスコ画群、コートジボワールの日干し煉瓦のモスク群、ペルーの古代の太陽観測所、インドの「水に浮くレンガ」の寺など、新たに34件の遺産(以前から登録されているが、境界線が大幅に変更されたものを含めると37件)が、2020年から2021年の推薦に基づいて登録された。 日からも「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」と「北海道・北東北の縄文遺跡群」が新たに登録された。(参考記事:2021年6月号特集「琉球列島 生命きらめく森」)

    2021年登録の世界遺産、34件が新たに加わりリバプールは抹消
    prna79
    prna79 2021/08/28
    “リバプールの世界遺産登録の抹消…今後、英国のストーンヘンジやオーストラリアのグレートバリアリーフなども、登録を取り消されるのではないかとの懸念が高まっている。”
  • タリバンがアフガニスタン掌握、文化財の破壊は繰り返されるのか

    雑誌ナショナル ジオグラフィック日版2021年9月号(8月30日発売)で、タリバンが勢力を拡大するアフガニスタンを取材した特集「暗雲のアフガニスタン」を掲載します。 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが首都カブールに進攻し、大統領府を掌握した。不意を突かれた同国の博物館学芸員や考古学者は、遺跡や遺物を守るために奔走している。タリバンの支配地域にある文化財の運命はまだ不透明だ。 「これほど早く展開するとは思っていませんでした」と、カブールにあるアフガニスタン考古学研究所を率いるヌール・アガ・ヌーリ氏は語る。当局はヘラートやカンダハルなどから遺物を輸送して保管するつもりだったが、アフガニスタン政府の突然の崩壊により、それもできなくなった。(参考記事:「アフガニスタン 輝ける至宝」) タリバンがカブールを掌握した今、アフガニスタン国立博物館にある8万点以上の収蔵品が危険にさらされている。

    タリバンがアフガニスタン掌握、文化財の破壊は繰り返されるのか
    prna79
    prna79 2021/08/21
    “タリバンは現在、ヘラートの城塞内にある新しい博物館をはじめ、カンダハル、ガズニ、バルフにある小さな博物館や収蔵品も支配下に置いている。” 今後に注目する。
  • タリバンが支配するアフガニスタンを待ち受けるもの

    雑誌ナショナル ジオグラフィック日版2021年9月号(8月30日発売)で、タリバンが勢力を拡大するアフガニスタンを取材した特集「暗雲のアフガニスタン」を掲載します。 2001年12月、タリバン政権が最後の拠点を追われた翌日、アフガニスタン南部の都市カンダハルに一番乗りした記者団の中に、私(現在はナショジオの編集者のインディ・A・R・ラクシュマナン)も紛れていた。 悪名高きアルカイダの訓練場レワ・サーハディは、爆撃を受けて廃墟と化していた。地雷を踏まないよう慎重に歩みを進め、アルカイダが残していった大学ノートを拾い上げてみると、そこにはアラビア語と2つのアフガニスタンの言語で、敵の奇襲法や、肥料と燃料油を使った爆弾の製造法などが書かれていた。 夜はカンダハル知事邸の離れの建物に泊まった。家具が何も置かれていない部屋の、床の上でじかに眠り、過酷な抑圧的支配の終焉を祝うアフガン国民について記事

    タリバンが支配するアフガニスタンを待ち受けるもの
    prna79
    prna79 2021/08/21
    “そして、アフガンの女性や少女には、どんな未来が待ち受けているのか。彼女たちは、教育を受ける権利も就労の権利も奪われ、移動や服装、政治的発言の自由を制限される。”
  • 猛毒ガエルはなぜ自分の毒で死なない?「毒素スポンジ説」が浮上

    スリナム共和国のシパリウィニ地方に生息するコバルトヤドクガエル。(PHOTOGRAPH BY JON G. FULLER/VWPICS / ALAMY STOCK PHOTO) ニューギニア島の森に、猛毒を持つズグロモリモズという小鳥が暮らしている。オレンジと黒のその羽に触れただけで、手に火がついたような感覚になる。猛毒で知られるヤドクガエルにもあるバトラコトキシン(BTX)と呼ばれる毒で、少しでも摂取するとまひや死に至ることもある。神経や脳、筋肉の細胞にある「ナトリウムチャンネル」の機能が停止するからだ。 何十年もの間、ズグロモリモズやヤドクガエルが自分の毒で死なないのは、BTXに耐えられるナトリウムチャンネルを進化によって獲得したというのが有力な説だった。コブラの毒に耐えるエジプトマングースなど、この方法で毒を寄せつけない動物の実例もある。しかし、この説を覆す論文が8月5日付けで「Jo

    猛毒ガエルはなぜ自分の毒で死なない?「毒素スポンジ説」が浮上
    prna79
    prna79 2021/08/18
    “その結果、これらの細胞はBTXに勝つことができなかった。つまり、ズグロモリモズやヤドクガエルのナトリウムチャンネル自体はBTXへの耐性を持たない。” それで毒素スポンジ説と。なるほど。
  • 旧東ドイツ秘密警察の膨大な諜報記録 「シュタージ文書」が公文書館に

    かつて、ドイツ民主共和国(旧東ドイツ)の秘密警察シュタージは、厳しい監視体制を築き、自国民に対して諜報活動を行っていた。ジークフリート・ヴィッテンブルクさんは、そのシュタージが作成した自分に関する諜報ファイルを目の前にして椅子に座り、はやる気持ちを抑えてそれを開いた。時は1999年。ベルリンの壁崩壊と東西ドイツ統一から10年が経っていた。 「まるで、犯罪小説を読むような気分でした」と、ヴィッテンブルクさんは話す。 旧東ドイツ時代に写真家として活動していたヴィッテンブルクさんは、社会主義政権下に置かれた国民の生活を長く撮影していた。そのなかには、政府が外部に見せたくない貧困や物資の不足、抗議活動の様子の記録が含まれていたため、1980年代に開いた写真展では、一部の写真が検閲を受けた。そのような過去があったため、シュタージのファイルに何が記されているのか、ヴィッテンブルクさんが気になったのも無

    旧東ドイツ秘密警察の膨大な諜報記録 「シュタージ文書」が公文書館に
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    prna79 2021/08/18
    「1989年の民主化運動に関わった人々にとって、ファイルを保存することの重要性に疑問の余地はありませんでした。むしろ、それをいかにして行うかが問題でした…」
  • 小惑星ベンヌ、地球に衝突する確率が上昇、なぜ?

    小惑星ベンヌ。ベンヌが今後300年以内に地球に衝突する可能性は依然として低いものの、米航空宇宙局(NASA)の科学者たちは、その確率がこれまで考えられていたよりもわずかに高いことを明らかにした。(VISUALIZATION BY KEL ELKINS, NASA GODDARD SPACE FLIGHT CENTER) コマのような形をした岩だらけの小惑星ベンヌは、何億年もの間、ほぼひとりぼっちで太陽の周りを回ってきた。直径約500mのベンヌが地球に差し迫った脅威を与えることはない。だが数百年後には、地球に衝突する可能性がわずかにある。 8月10日付けで学術誌「Icarus」に掲載された論文で、科学者たちはまず米航空宇宙局(NASA)の小惑星探査機「オシリス・レックス」のデータを用いてベンヌの軌道を正確に計算した。さらに、現在から西暦2300年までについて、地球に衝突する危険性を分析した結

    小惑星ベンヌ、地球に衝突する確率が上昇、なぜ?
    prna79
    prna79 2021/08/18
    “将来…小惑星を安全な軌道に誘導できるかもしれない。ベンヌのように、衝突の可能性がある時期よりも200年近く前に発見された天体に対しては、人類には「たくさんの選択肢があるのです」とメインザー氏は言う。”
  • どう終わる?コロナのパンデミック 過去の感染症からわかること

    米テキサス州ヒューストンのドライブスルー検査場で、新型コロナウイルスの自己検査キットを手渡す医療従事者。(PHOTOGRAPH BY CALLAGHAN O'HARE, BLOOMBERG VIA GETTY IMAGES) 今年に入って減少傾向にあった新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が、7月以降に世界各地で増加し、目の前に見えていたトンネルの出口が遠ざかってしまったような徒労感を覚える。 2021年5月、米国、ヨーロッパの一部、中東ではワクチン接種率の上昇に伴って新規感染者数が減少すると、社会的規制や旅行制限が解かれ、店は一斉に営業を再開した。ところが、喜んだのもつかの間。7月に入って米国ではワクチンの接種者数を示すグラフが横ばいとなり、感染力の強い変異株が猛威を振るうようになる。公衆衛生当局は再び方針を転換し、マスクの着用を推奨し、ワクチン接種を呼びかけた。 世界保健機関(WHO

    どう終わる?コロナのパンデミック 過去の感染症からわかること
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    prna79 2021/08/18
    “「誰もが皆、コロナ以前の生活に戻りたいと願っています」と、ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の疫学者…氏は言う。「人々がそうするのに、WHOによる終息宣言は必要ありません」”
  • 世界一だったケニアの除虫菊、再起への追い風は天然殺虫剤需要

    夜が明けると、アフリカ、ケニアの丘陵地帯には、朝露に濡れた白い菊の花が広がっていた。除虫菊(Chrysanthemum cinerariifolium、シロバナムシヨケギク)だ。この花を摘み取る人々にはまったく無害だが、昆虫は用心しなければならない。花の黄色い中心部には、昆虫を死へ追いやる毒が含まれている。 除虫菊に含まれる殺虫成分はピレトリンと呼ばれ、これを用いて天然の殺虫剤を生産することができる。農家はこの殺虫剤を作物に吹きつけて、ダニやアリ、アブラムシの被害から作物を守る。牧畜業者が牛にピレトリンの軟膏を塗れば、ハエやダニを寄せ付けない効果がある。

    世界一だったケニアの除虫菊、再起への追い風は天然殺虫剤需要
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    prna79 2021/08/11
    「サバクトビバッタは、アフリカの角が抱える問題です」「そして、除虫菊こそアフリカの角ならではの解決策なのです」
  • 新型コロナ感染者もワクチンを接種した方がいい理由

    米国カリフォルニア州のプロビデンス・ウィルミントン健康活動センターで、正看護師のダリル・ハナさんがコンセプシオン・ウィトロンさんに米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを打っている。すでに発症したことがある人でも、ファイザー製などのmRNAワクチンを1回接種するだけで、この致命的な病気に対する免疫を高めることができる。(PHOTOGRAPH BY MARIO TAMA, GETTY) すでに新型コロナウイルス感染症にかかったことがある人も、ワクチン接種を受ける必要があるのだろうか? 新型コロナウイルスワクチンの接種が鈍化しているなか、感染者がまた増え始めた米国で、くすぶり続けてきたこの疑問が再浮上している。 自然免疫は水痘(水ぼうそう)、麻疹(はしか)などの病気に対して強い力を発揮する。麻疹に感染して回復すれば、ワクチン接種に匹敵するか、場合によってはそれ以上の免疫を獲得できると、米ジ

    新型コロナ感染者もワクチンを接種した方がいい理由
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    prna79 2021/08/11
    “回復者はmRNAワクチンを1回接種するだけで、感染したことがない人が2回接種した場合と同等の抗体レベルに高まることが…複数の研究によって示されている。”
  • 人気高まるロッククライミング、岩場への影響は

    写真のヤコブ・シューベルト氏など、ロッククライマーにとってクライミング用のチョークは重要な道具だ。ただし、岩壁に生える植物が被害を受ける可能性も指摘されている。(PHOTOGRAPH BY OLE SPATA, VISUM/REDUX) 東京オリンピックで人工の壁を登る「スポーツクライミング」が競技種目に加わり、かつて一部のマニアのみのスポーツだったロッククライミングが今、新たな脚光を浴びている。 だが、ロッククライミングや、そこから派生したボルダリング(ロープやハーネスを使わずに比較的低い岩や人工の壁を登るスポーツ)の人気が高まるにつれて、こういったスポーツに欠かせないチョークによる環境への悪影響が懸念されるようになっている。 米国では、チョークの跡がひどくなるにつれて、その使用を制限する場所が現れ始めた。ユタ州のアーチーズ国立公園では、岩の色に近い色付きチョークのみが許可されている。一

    人気高まるロッククライミング、岩場への影響は
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    prna79 2021/08/11
    “有効かどうかさえ、まだはっきりとはわかっていない。グリップ力を高める効果はないという論文もあれば、まったく逆の結論を出した論文もある…どうやら心理的な影響である可能性の方が高いようだ。”
  • グラディエーター 熱狂の舞台裏

    南仏のアルルに1900年前に造られた古代ローマ時代の闘技場で、砂ぼこりを巻き上げながら剣闘士の戦いを再現する二人。何世紀にもわたってローマ人を魅了した古代のスポーツの謎に迫るには、こうした試みも役立つ。(PHOTOGRAPH BY BYRÉMI BÉNALI) 大観衆の前で、手に汗握る戦いを繰り広げた古代ローマの剣闘士。「グラディエーター」としても知られる彼らはどのような日常を送っていたのか。研究から、映画小説とは違う姿が見えてきた。 第I章:フランス アルル 南フランスにある古代ローマの円形闘技場。 砂を敷いた地面に地中海の強烈な日差しが照りつける。そこから地下の薄暗いトンネルに下りると、ひんやりした空気が肌に心地よい。 だが、ほっとしたのもつかの間、顔まで覆う兜(かぶと)を渡された。かぶると、熱が籠もって息苦しい。ほぼ2000年前にローマの剣闘士が使った兜のレプリカで、へこみがあり、

    グラディエーター 熱狂の舞台裏
    prna79
    prna79 2021/08/04
    「事前に流れを決めていたわけではありませんが、暗黙の了解があったのです。互いを敵と見なさず、協力して、できる限り見応えのある勝負をしよう、という」 プロレスか。