今回のスーパーコンピューターの系譜はASCI Qを説明したい。ASCIの名前を冠するのはこのASCI Qが最後で、Red StormなどはASCIではなくASCとなるからだ。 まずは30TFLOPS、次いで100TFLOPSを狙った ASCI Q 前回の最初で触れたとおり、ASCIの次なるターゲットは30TFLOPSである。一番最初の計画では1998年中に契約を済ませ、2001年中に運用に入ることを目標としていた。ただ、いろいろとシステムの選定は遅れ、最終的にエネルギー省がASCI Qに冠してCOMPAQと契約したのは2000年8月22日のことである(関連リンク)。 この時の計画では375システムのAlpha GS320 Server(関連リンク)を納入して30TFLOPSを狙った。さらに後にこのシステムをAlpha EV7ないしAlpha EV8にアップグレードすることで100TFLOP