2. ローラー式滑り台の力学 (2023/1/9) すべり台の動摩擦係数の実測研究 (著者: 村田, 次郎 立教大学理学部、塩田, 将基 立教大学理学部) というプレプリントが公開されていました。著者の村田氏は立教大学理学部教授で、 塩田氏は2021年度の卒業生です。 研究の内容は大変興味深いもので、アブストラクトに 「重い人ほどすべり台を速く滑るのは何故か」という疑問を動機とし た,すべり台の摩擦に関する大学生の探究学習の実践例 とあるように、すべり台を滑る速さと重量の関係を調べ、その原因を検 討したものです。以下、これを「村田・塩田論文」と書きます。(あるい は単に「論文」) なお、滑り台といっても、小さな公園によくあるステンレスとかの板の 滑り台ではなく、ローラー式というもので、滑るところが板ではなくて 直径数センチのローラーが並んでいるものです。例えば ここに写真と図面があります。