鹿児島市の川上小学校近くの市道。午前7時半、通称「志水商店前交差点」は、児童の通学と通勤車両のピークが重なる。 【写真】川上小児童の半数が通る、危険な交差点周辺の地図 中央線はなく、道幅6.6メートル。交差点角に立つ郵便ポストを左折するトラックが路側帯の白線を踏みながら内側まで進入した。車をよけようと児童は郵便ポストと建物の隙間を通り抜けた。決して珍しい光景ではない。いつ事故に巻き込まれてもおかしくない危険箇所だ。 全校児童約640人の約半数が交差点を通る。1992年から吉野地区の区画整理が始まり、周辺は住宅地や店が増えた。幹線道路の県道鹿児島吉田線への抜け道になっており、交通量も多い。 交差点で登校を見守る本山桂三校長は「ウインカーを付けない左折、一時停止せず直進する車もいて非常に危険。ガードレールやポールを設置すると、より道が狭くなり、かえって危険」と悩ましげだ。 学校は児童に走らずに