―世界の大学を同じ基準で比較・評価するランキングに対して、大学関係者の違和感は強いですね。 「大学は多種多様なもの。それを同じ尺度で数値化、序列化するのはおかしい―と関係者の多くが感じている。そもそもランキングは、学術論文雑誌の出版やデータベースのビジネスを手がける機関が出している。指標も測定可能なものだけが使われている。それにもかかわらず、本質的な大学の研究教育の評価と混同され、国の政策ツールに使われるケースも出ている」 ―とはいえ、ランキングの存在感が大きくて無視するわけにいきません。 「急速に国際化が進んでいく中で、留学生や外国人教員の獲得競争などを考えると影響は大きい。これは他国でも共通の悩みであることから、本書の企画につながった。本書は、今の大学ランキングに対して各国、各分野の専門家が『本質は何か』『どう改善していけばよいか』を論じた学術書だ」 ―学問分野による違いが大きいそうで
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